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出場校チーム紹介:奈良育英高(奈良)

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10年ぶりに選手権へ出場する奈良育英高

第100回全国高校サッカー選手権

奈良育英高(奈良)

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奈良育英高写真ニュース

▼全国大会日程
1回戦 4-2 専修大北上高(岩手)
2回戦 0-8 阪南大高(奈良)
■出場回数
10年ぶり14回目
■過去の最高成績
4強(94年度)
■その他、過去の主な全国大会成績
インターハイ出場19回(最高成績8強)、全日本ユース(U-18)選手権出場
■監督
梶村卓
■主将
MF千田陽介(3年)
■今季成績
[インターハイ](県2回戦敗退)
2回戦 0-1 一条高
[リーグ戦]
県1部優勝(13勝4分1敗)
[新人戦](県ブロック優勝)
ブロック決勝 7-0 東大寺高
■予選成績
2回戦 2-0 高田商高
3回戦 4-1 天理高
準々決勝 2-1 生駒高
準決勝 3-0 山辺高
決勝 2-1 五條高
■都道府県予選決勝布陣&決勝メモ
[4-1-4-1]
      栂井相希 

古結優希          丸石政宗
  神野貴良人  田中秀征
      岡本大生

千田陽介          林汰甫
   岡橋達希 村田恵達

      吉留匠輝

[決勝メモ] 
 2年ぶりの奪還を狙う五條高が先制点を奪った。前半25分、左CKからニアでコースを変えたMF幸田愛流(2年)のゴールで1-0。奈良育英は相手の厳しいプレッシングに苦戦していたが、それでも徐々にビルドアップから前線へボールを繋ぐ回数を増やしていく。そして後半38分、DF三間龍之介(3年)のクロスを受けたFW山尾星翔(3年)が右足で同点ゴール。さらに後半アディショナルタイム、DF千田陽介(3年)の右CKをDF瀧陽向(3年)が頭で合わせ、2-1で10年ぶりの選手権出場を決めた。

■予選取材記者(前田カオリ記者)チーム紹介
伝統の“全員攻撃・全員守備”を徹底。復権した名門
 選手権奈良大会の頂点に立つのは、10年ぶりとなった奈良育英。2月にOBである梶村卓監督が就任して以降、奈良育英の伝統“全員攻撃・全員守備”を再び掲げて徹底し、選手権への切符だけでなく奈良県リーグ1部の優勝とプリンスリーグ関西への復帰も勝ち取った。
 2年前、県内の1年生のみで行われる大会において奈良育英から2組が出場し、決勝戦にはその2組ともが勝ち進んだ。その時の選手たちが、現在の3年生。さらにその選手たちの能力を高めるために、梶村監督は選手それぞれの個性を見ながら複数のポジションに立てるよう育ててきた。奈良育英は最終ラインからしっかりとビルドアップしてくるチームだが、奈良県大会決勝では攻撃を組み立てていく上で重要であろうCBを途中交代し、ビルドアップの質を下げなかったどころか、劇的な逆転弾を挙げたのもその交代で入ったCB瀧陽向(3年)だった。CBだけに限っても他に担当できる選手が何名かおり、対戦相手やどのような試合展開にしたいかでメンバーを選ぶことができる。奈良県大会を通じて同じスタート布陣だった試合はなく、選手層の厚さは県内随一だ。県外チームとの対戦機会が少なかったが、選手権への出場権を得たあと、プリンスリーグ関西のプレーオフで京都共栄高(京都)や大阪学院大高(大阪)と対戦し、手応えや課題を得ることができた。
 今年はメンタリティの部分を見直すために日常生活から変化させることにも取り組み、精神面も鍛え上げてきた。粘り強く安定した“全員守備”は、チームの強み。チーム全体として運動量も豊富で、前線にいる選手も前での守備だけでなく深い位置に戻ってくるので、人数をかけながら落ち着いて対応することができる。選手権奈良県大会やプリンス関西プレーオフを戦う中で、球際や切り替えの部分もさらに磨きがかかってきた。
関西からはビルドアップを基盤とした他のチームも出場するが、奈良育英のビルドアップにはGK吉留匠輝(3年)も参加。相手のプレッシングから止むなく後方に立つGKに一旦預けられるといった印象のものではなく、吉留も最終ラインの一員として相手の厳しい寄せがあっても堂々たるパス回しを見せる。奈良育英の“全員攻撃”を象徴する1つの特徴と言えるだろう。
 相手を揺さぶるボール回しからのゴールや、奈良県大会決勝で見せたような試合終了まで食らいつくたくましさを全国の舞台でも披露したい。
■予選取材記者(前田カオリ記者)注目選手
チームのまとめ役。奈良MVP
DF千田陽介(3年)
「奈良県大会で最優秀選手賞を獲得。チームのまとまりは、千田がひたむきに築き上げてきた。苦しいシーンでも、しっかり周囲を鼓舞してくれる頼れるキャプテン。左足から出される精度の高いキックがチームの得点源となる」

奈良育英の攻守の肝
MF岡本大生(3年)
「奈良県大会決勝ではアンカーの位置でスタートしたが、試合途中からは2列目インサイドハーフに。ボールコントロールも巧みで、チームが前へ向かう推進力となった。中央の位置で、攻守ともに肝となる選手」

信頼度高い守備の統率者
DF村田恵達(3年)
「布陣を変える中でも梶村監督が外したくなかったCB。ゴール前に攻め入られても、慌てることなく落ち着いて対応し、球際でもしっかり戦える。周囲にもしっかりと声をかけ、守備の連携を図る」
■過去の全国大会成績
【11年度 第90回(3回戦敗退)】
1回戦 3-0 帝京大可児高(岐阜)
2回戦 5-3 富山南高(富山)
3回戦 1-4 桐生一高(群馬)
【07年度 第86回(1回戦敗退)】
1回戦 4-5 前橋育英高(群馬)
【04年度 第83回(2回戦敗退)】
1回戦 2-0 東海学園高(愛知)
2回戦 2-3 青森山田高(青森)
【03年度 第82回(1回戦敗退)】
1回戦 1-4 仙台育英高(宮城)
【01年度 第80回(2回戦敗退)】
1回戦 3-0 桐蔭学園高(神奈川)
2回戦 0-4 大分高(大分)
【99年度 第78回(3回戦敗退)】
1回戦 4-1 韮崎高(山梨)
2回戦 2-2(PK6-5)青森山田高(青森)
3回戦 1-3 静岡学園高(静岡)
【98年度 第77回(1回戦敗退)】
1回戦 1-2 鹿島高(茨城)
【97年度 第76回(3回戦敗退)】
2回戦 3-0 帝京三高(山梨)
3回戦 1-1(PK5-6)帝京高(東京A)
【96年度 第75回(3回戦敗退)】
2回戦 4-0 山形市立商高(山形)
3回戦 2-2(PK5-6)前橋育英高(群馬)
【94年度 第73回(4強)】
2回戦 1-0 清水市立商高(静岡)
3回戦 2-2(PK9-8)四日市中央工高(三重)
準々決勝 1-0 三本木農高(青森)
準決勝 0-3 市立船橋高(千葉)
【92年度 第71回(3回戦敗退)】
1回戦 2-1 古河一高(茨城)
2回戦 3-2 日大山形高(山形)
3回戦 0-2 国見高(長崎)
【90年度 第69回(2回戦敗退)】
1回戦 5-2 中京高(愛知)
2回戦 1-2 滝川二高(兵庫)
【87年度 第66回(1回戦敗退)】
1回戦 0-2 前橋商高(群馬)
■登録メンバーリスト
1 GK 吉留匠輝(3年=奈良クラブジュニアユース)
12 GK 伊藤圭介(2年=SOLESTRELLA NARA 2002)
23 GK 瀧川笑玄(1年=奈良YMCA SCジュニアユース)
2 DF 千田陽介(3年=奈良クラブジュニアユース)
3 DF 瀧陽向(3年=ジュエルスFC)
4 DF 岡橋達希(3年=ポルベニルカシハラ)
8 DF 村田恵達(3年=ディアブロッサ高田FC U-15)
19 DF 武井琢実(3年=法隆寺FC U-15)
24 DF 西尾駿(2年=奈良YMCA SCジュニアユース)
29 DF 東口歩生(2年=ディアブロッサ高田FC U-15)
5 MF 三間龍之介(3年=宇治FCジュニアユース)
6 MF 林汰甫(3年=奈良YMCA SCジュニアユース)
7 MF 吉村駿輝(3年=宇治FCジュニアユース)
10 MF 岡本大生(3年=YF NARATESORO)
13 MF 古結優希(3年=SOLESTRELLA NARA 2002)
15 MF 丸石政宗(3年=進修サッカー団)
16 MF 久代和夢(2年=奈良クラブジュニアユース)
17 MF 小坂亮汰(3年=IFC VIENTO)
21 MF 大西陽太(2年=奈良市立若草中)
22 MF 神野貴良人(3年=ガンバ大阪門真ジュニアユース)
25 MF 山田麻人(2年=ガンバ大阪門真ジュニアユース)
26 MF 濱上大輝(2年=ディアブロッサ高田FC U-15)
27 MF 磯貝新之助(1年=奈良YMCA SCジュニアユース)
28 MF 藤岡仙太郎(1年=法隆寺FC U-15)
30 MF 三好風輝(3年=奈良育英中)
9 FW 栂井相希(3年=奈良クラブジュニアユース)
11 FW 桝田琉(2年=SOLESTRELLA NARA 2002)
14 FW 山尾星翔(3年=奈良クラブジュニアユース)
18 FW 田中秀征(3年=法隆寺FC U-15)
20 FW 阪本大(2年=奈良YMCA SCジュニアユース)

※メンバーはJFA参照

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