beacon

静学沈める決勝弾!浜松開誠館の”ラッキーボーイ”2年生MF菅原太一は「3年生に感謝し、全国に連れて行く」

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半20分、浜松開誠館高MF菅原太一(2年=清水エスパルスジュニアユース出身)が決勝ゴール

[11.5 選手権静岡県予選準決勝 静岡学園高 1-2 浜松開誠館高 エコパ]

 浜松開誠館高の“ラッキーボーイ”だ。今大会、MF菅原太一(2年=清水エスパルスジュニアユース出身)は日大三島高との初戦で先制ゴール。続く、清水桜が丘高戦で2得点1アシストの活躍を見せると、この日はV候補の静岡学園高相手に決勝点を叩き出した。

 1-1の後半20分、浜松開誠館は相手DFの処理ミスを逃さずにMF松本大樹(3年)が右サイドを抜け出す。GKを引き付けて出したラストパスを菅原が右足ダイレクトでゴールへ流し込んだ。

 菅原は決勝点の前にも右クロスから決定的なヘッド。前半にはサインプレーのCKから右足シュートを狙うなど両チーム最多のシュート4本を放った。また、キープ力を発揮してチャンスの起点に。「守備もしっかりできて、なおかつ特長も発揮できる選手を目指している」というMFは、課題の守備でも80分間頑張り抜いて勝利に貢献した。

 青嶋文明監督は、その菅原について「やっぱり勝ち上がるにはああいうラッキーボーイが必要なので、もっともっと乗りに乗ってくれればと思います」と微笑む。今やエースと言える働き。その2年生アタッカーは、3年生のために選手権を戦っている。

「自分、まだ2年生なので来年もあるんですけれども、3年生が支えてきてくれて感謝というのが一番大きいので、(自分が出ることで)3年生がやってきたことを崩さない。自分が活躍してというのもありつつ、3年生に感謝し、全国に連れて行くということを一番思っていました。(今回は)自分の大会じゃなくて、3年生の大会で、3年生を導くということは考えています」というように、3年生への思いは非常に熱い。

 今大会の好調、また自身の名を上げられている理由は、「3年生を全国大会に連れて行く」という思いで積み上げてきたものが表現できているから。「周りが十分に助けてくれているので、本当に感謝しかないですね」。自分の力を引き出してくれている3年生のためにも、まだまだ活躍する意気込みだ。

 清水エスパルスジュニアユースからMF竹内涼(現清水)やDF松原后(元清水、現磐田)らを輩出している浜松開誠館へ進学。プロとして清水へ戻ることを目指している。選手権予選を飛躍のきっかけにしている注目2年生は、決勝でも決め、3年生とともに選手権の舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2022

TOP