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[MOM4161]日体大柏FW古谷柊介(3年)_記念すべき選手権初得点は「ゴールに絡むプレー」にこだわる10番

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薫陶を受けた工藤壮人さんにゴールを捧げた日体大柏FW古谷柊介

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.29 選手権1回戦 日体大柏高 3-1 芦屋学園高 柏の葉]

 選手権初出場となる日体大柏高(千葉)の記念すべき大会初ゴールは、背番号10の左足から生まれた。

 開始12分、FWオウイエ・ウイリアム(3年=柏レイソル内定)が中央を持ち上がる。芦屋学園高(兵庫)は最終ラインの4枚が揃っていたが、オウイエが右サイドのFW平野伶(3年)へと開く。ボールをコントロールした平野は、GKとDFの間に狙いすましたクロスを送った。このボールを、逆サイドでオフサイドギリギリで飛び出したFW古谷柊介(3年)が、懸命に足をのばしてゴールに流し入れた。

 4-4-2の左SHでプレーする古谷が、ファーサイドでフィニッシュに顔を出す。これにはチームでの約束があったという。「ゴール前には2トップがいるんですけど、越したときに自分がいないと点が入らない」という古谷は勢いをもってゴール前に飛び込んだ。「絶対にくると思っていたので、いいボールがきてよかったです」と狙い通りの得点だった。

 チーム2点目も右サイドのクロスからで、2トップの一角のFW吉田眞翔(3年)が右サイドに流れていた中でゴール前に入れると、ファーサイドの古谷がヘディングで中央へ。オウイエがダイレクトでシュートを狙い、そのこぼれ球を右SHの平野がつめてゴールに押し込んだ。「予測したところにボールがきたので、いい折り返しができました」と再び狙いをもったプレーで、ゴールに貢献した。

 日体大柏のベンチには、今年10月に亡くなった工藤壮人さんの柏時代の9番のユニフォームが飾られていた。古谷ら現在の3年生には、工藤さんから直接指導を受けた過去がある。2年前、2020年の夏に、工藤さんは日体大柏の練習に参加、日体大柏の選手たちは日本代表経験のある点取り屋に薫陶を受けていた。「工藤さんには裏への抜け出しを教えてもらっていた」(古谷)、「シュート練習を工藤さんに教えてもらっていた」(吉田)。この日得点を挙げた選手たちが、そのプレーを工藤さんから教えを受けたことを思い返していた。

 日体大柏の次戦は、今夏のインターハイでベスト16にも進出した、丸岡高(福井)戦に臨む。「前のポジションなのでしっかり点をとる。プラス、アシストだったりゴールに絡むプレーをしていきたい」。古谷はゴールへの思いを強調していた。

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(取材・文 奥山典幸)


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