[MOM4169]昌平MF篠田翼(3年)_鮮やか2G1A!! 逆足スーパーミドルに「行っちゃおうかな」ダメ押し弾
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.31 選手権2回戦 昌平高 3-1 近江高 NACK]
苦戦した優勝候補を救ったのはやはりこの男だった。昌平高MF篠田翼(3年=FC LAVIDA)が全国高校選手権の初戦で2ゴール1アシストの大活躍。1年時の初戦・高川学園戦でも起死回生の追撃ゴールを挙げたが、2年越しの今大会では活躍の場を全得点に広げ、悲願の日本一を狙うチームを初戦突破に導いた。
まずは0-0で迎えた後半15分、ペナルティエリア外でCKのこぼれ球を拾った。「練習の時から監督に『来たボールは振っていい』と言われていて、シュートの意識はあった」。右足で持ち出すかと思われたが、利き足を消してきた相手の裏をかき、左足を一閃。強烈なミドルシュートがゴール左上隅に突き刺さった。
「最初は右足で打とうかなと思ったけど、左にかわしたらフリーになって、振り抜いたら入ったという感じ」。そう率直に振り返った篠田だったが、これも練習の賜物。「利き足は右なので右足で打ちたいのはあるけど、右足で持った時に相手が食いつくので、逆を突く左足のシュートは練習していた。入って良かった」。
さらに1点を返された後半15分、今度は相手がアクシデントによって一時10人の戦いを強いられていた中、中央に絞って違いを見せた。「相手のボランチの横辺りに間が空いていると感じたので、そこに入り込んでパスを受ければフリーで前を向けると思った」。MF大谷湊斗(1年)からの縦パスを受けてスムーズにつなぐと、最後はFW伊藤風河(3年)が強烈なシュートを叩き込んだ。
PK戦も頭をよぎる時間帯での、試合を決める勝ち越しアシスト。「イメージどおりにボールを受けられたし、本当はフウガに当ててもう一回自分というイメージもあったけど、フウガが振り抜いてくれて、それが入ったので良かった」(篠田)。実は相手が10人になっていたことは気づかなかったようだが、冷静な状況把握でゴールを陥れた。
そして後半アディショナルタイム4分には、カウンターから2点差に突き放すダメ押しゴールも沈めた。その時間帯、昌平はコーナーキープで時間を稼ぐ流れが続いていたものの、篠田はあえて追加点を奪いに行った。
「ベンチからリスクを考えて『行くな、行くな』という声が聞こえていたけど、でもヒュウガ(MF土谷飛雅)からは『行っちゃえ!』って声が聞こえて、これは行っちゃおうかなと」
最後はMF三笘薫(ブライトン)やFWキリアン・ムバッペ(パリSG)のフィニッシュワークから学んだという、右足と見せかけて左足を振り抜くシュートでゴール右隅へ。「あの場面はずっと練習していて得意な形だったので、試合でも出せて良かった」。勝負強さと積み重ね、どちらも光った2ゴール1アシスト。得点王に輝いた夏の総体に続き、全国舞台に強い背番号11の大活躍で優勝候補が3回戦への切符を掴んだ。
(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2022
[12.31 選手権2回戦 昌平高 3-1 近江高 NACK]
苦戦した優勝候補を救ったのはやはりこの男だった。昌平高MF篠田翼(3年=FC LAVIDA)が全国高校選手権の初戦で2ゴール1アシストの大活躍。1年時の初戦・高川学園戦でも起死回生の追撃ゴールを挙げたが、2年越しの今大会では活躍の場を全得点に広げ、悲願の日本一を狙うチームを初戦突破に導いた。
まずは0-0で迎えた後半15分、ペナルティエリア外でCKのこぼれ球を拾った。「練習の時から監督に『来たボールは振っていい』と言われていて、シュートの意識はあった」。右足で持ち出すかと思われたが、利き足を消してきた相手の裏をかき、左足を一閃。強烈なミドルシュートがゴール左上隅に突き刺さった。
「最初は右足で打とうかなと思ったけど、左にかわしたらフリーになって、振り抜いたら入ったという感じ」。そう率直に振り返った篠田だったが、これも練習の賜物。「利き足は右なので右足で打ちたいのはあるけど、右足で持った時に相手が食いつくので、逆を突く左足のシュートは練習していた。入って良かった」。
さらに1点を返された後半15分、今度は相手がアクシデントによって一時10人の戦いを強いられていた中、中央に絞って違いを見せた。「相手のボランチの横辺りに間が空いていると感じたので、そこに入り込んでパスを受ければフリーで前を向けると思った」。MF大谷湊斗(1年)からの縦パスを受けてスムーズにつなぐと、最後はFW伊藤風河(3年)が強烈なシュートを叩き込んだ。
PK戦も頭をよぎる時間帯での、試合を決める勝ち越しアシスト。「イメージどおりにボールを受けられたし、本当はフウガに当ててもう一回自分というイメージもあったけど、フウガが振り抜いてくれて、それが入ったので良かった」(篠田)。実は相手が10人になっていたことは気づかなかったようだが、冷静な状況把握でゴールを陥れた。
そして後半アディショナルタイム4分には、カウンターから2点差に突き放すダメ押しゴールも沈めた。その時間帯、昌平はコーナーキープで時間を稼ぐ流れが続いていたものの、篠田はあえて追加点を奪いに行った。
「ベンチからリスクを考えて『行くな、行くな』という声が聞こえていたけど、でもヒュウガ(MF土谷飛雅)からは『行っちゃえ!』って声が聞こえて、これは行っちゃおうかなと」
最後はMF三笘薫(ブライトン)やFWキリアン・ムバッペ(パリSG)のフィニッシュワークから学んだという、右足と見せかけて左足を振り抜くシュートでゴール右隅へ。「あの場面はずっと練習していて得意な形だったので、試合でも出せて良かった」。勝負強さと積み重ね、どちらも光った2ゴール1アシスト。得点王に輝いた夏の総体に続き、全国舞台に強い背番号11の大活躍で優勝候補が3回戦への切符を掴んだ。
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挑戦し続ける若者を応援したい、挑戦の先にある新たな扉を開くサポートをしたい、そんな想いから第100回大会より全国高校サッカー選手権へ協賛。日本一を目指す高校生たちの挑戦を全力でサポートいたします!
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(取材・文 竹内達也)
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