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岡山学芸館の2年生アタッカー田邉望は6試合でPKの1点のみに「流れの中で決めたかった」

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ドリブルで仕掛ける岡山学芸館FW田邉望(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.9 選手権決勝 岡山学芸館高 3-1 東山高 国立]

 日本一の景色を見せてくれた先輩たちへの感謝を口にした。2年生ながら全6試合に先発した岡山学芸館高(岡山)のFW田邉望(2年)は「先輩たちのおかげ。本当に頼もしい先輩で、とても尊敬できる先輩たちです」と、全国制覇を達成した心境についてそう語った。

 自分自身のパフォーマンスについては「まだまだ自分の未熟さや足りない部分を実感した」と決して満足できなかった。1回戦はトップ下、2回戦以降は左サイドハーフで先発。この日も前半途中からトップ下にポジションを変えた。

「もともとトップ下をやっていて、得意のシュートも多く打てる。もっとゴールに関わるプレーをしたいと思った」というが、得点に絡めないまま後半16分に途中交代。今大会は準々決勝の佐野日大戦(○4-0)で試合終盤に自ら獲得したPKを決めた1得点のみに終わったこともあり、「PKだったので。流れの中で点を決めたかった」と率直に悔しがった。

 だからこそ、最上級生となる来年度への思いも強まる。「来年はこの悔しさを晴らせるように。日本一を取ったけど、2連覇という目標がある。そこに向けて、自分を見つめ直して取り組んでいきたい」と表情を引き締めた。

「新チームでは自分がこの経験をチームに還元する存在にならないといけない」。主力として日本一を経験したからこそ、チームを引っ張る決意を語る田邉は「(王者としての)プレッシャーもあると思うけど、それを跳ね返すぐらいの気持ちもある。2連覇という目標に向かって、自分がチームを引っ張って、国立のピッチで優勝トロフィーを掲げられるように頑張りたい」と力強く誓った。

(取材・文 西山紘平)

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