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[MOM4522]立正大淞南DF坂本直太郎(3年)_“相棒”とともにゴールを守り、ゴールを決めて頂点へと導く

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チーム2点目を奪ったDF坂本直太郎(3年=4番)と祝福するDF西口大稀(3年)

[11.11 高校選手権島根県予選決勝 立正大淞南高 2-0 益田東高 浜山運動公園陸上競技場]

 後半9分(40分ハーフ)に右CKからDF西口大稀(3年)のヘッドで先制した立正大淞南高は、16分にも再び右CKのチャンスを得る。ボールは再び西口の元へ飛んでいたが、西口の手前に入り込んだDF坂本直太郎(3年)がヘッド。たたきつけたボールはワンバウンドしてゴール左に決まり、益田東を突き放す2点目となった。

「中に入るときは毎回『ボールが自分のところに来い』と思っている。うまくマークをはがせて、いいボールが来たので、枠に入れることだけを意識した」と振り返る。決めた後は大きくジャンプして喜びを爆発させ、バックスタンドの大応援団にガッツポーズ。CBでコンビを組む西口が先制点を決め、「自分も決めなければいけないと思っていた」という思いで結果を出した。
 
 立ち上がりから益田東を押し込みながらも、なかなか得点が奪えなかったが、時折攻め込まれても西口とのCBコンビで冷静に対応。野尻豪監督が「今回の予選は4バックが安定していた。坂本と西口は空中戦の強さだけでなく、前への出足もいい」と信頼を寄せる出来で、相手のシュートを前後半1本ずつに抑えた。

 それでも本人は「インターセプトも狙えていましたが、何回か入れ替わられてピンチになる場面があった」と反省。「ああいうプレーをなくさないと全国大会では勝てないので、しっかり練習していきたい」と本番までのレベルアップを誓った。

 西口とのCBコンビで臨んだ今年の全国高校総体(インターハイ)は、1回戦で東山高(京都)に2-3で敗れた。雪辱を期す選手権に向けては「今日は、いつも言われている『常にアラートに』ができたので、続けていきたい。チームを背負っている自覚、責任を意識して毎日の練習に取り組みたい」ときっぱり。冬の大舞台でもゴールを守り、ゴールを決めて勝利に貢献するつもりだ。

(取材・文 石倉利英) 
●第102回全国高校サッカー選手権特集
石倉利英
Text by 石倉利英

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