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6度目の選手権制覇を狙う市立船橋の絶対エース、清水内定FW郡司璃来「全国で得点王を狙っていきたい」

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市立船橋高のエースFW郡司璃来(3年=JSC CHIBA出身)は得点王と日本一を誓う

 第102回全国高校サッカー選手権が12月28日に開幕する。市立船橋高(千葉)は戦後最多タイとなる6度目の優勝に挑戦。FW郡司璃来(3年=JSC CHIBA出身)は清水エスパルス内定、U-18日本代表のエースストライカーだ。選手権千葉県予選決勝でハットトリックを達成。抜群のスピードとテクニック、決定力を兼備する選手権得点王候補が、自身初となる選手権への意気込みなどを語った。

―選手権出場が決まっての心境は?
「シンプルに嬉しいです」

―3年目でやっと、という感覚?
「そうですね。3年目でやっと、という感覚です」

―1年目、2年目と今年の違いは?
「1、2年目の頃はチームになれていなかったと思うので、今年は1、2年に比べたら良いチームになれていると思うので、今年は強いのかなと思います」

―決勝は3得点。予選を振り返って。
「自分の強みが出た3試合だったかなと思っています」

―決勝の3得点について。
「シンプルに嬉しいですし、決勝の舞台で自分が活躍して勝てたのは良かったかなと思います」

―インパクトもある。
「まあまあ良いと思うんですけれども、もっと守備ができたと思います。もっと走れたと思いますし、もっと走んなきゃいけないと思います」

―ここに一つピークを持って来れた。
「選手権前の試合も自分の強みを結構出せた試合が多かったので、その流れを選手権に持って来れたかなと思います」

―チームとして良かったところは?
「みんなでハードワークして前からどんどん行ったり、それで奪えたりして決め切るところを決め切ったり、チームの課題だったところ、個人の課題だったところを出せたと思います」

―自信になったというよりも、課題の方が大きかった?
「このままの流れで全国行ったら間違いなく優勝はできると思うので、この流れのまま行きたいと思います」

―組み合わせの印象を教えて下さい。
「(初戦で対戦する)高川学園は、セットプレーが結構武器だと思うので、そのセットプレーを抑えれば市船は勝てると思うので、自分の強みを出したり、チーム一丸となって戦いたいと思います」

―全体的な印象は?
「ちょっとAとB(ゾーンに)固まり過ぎかなと思います」

―こことやりたかったというのがあった?
「それはないですけれども、もっとバラけて良いのかなと思いました」

―勝ち上がるための鍵は?
「しっかり、試合中に崩れないことだったり、自分でイライラしなかったりすることとか。そういうところでイライラしたら自分の強みは出せないと思うので、自分の強みが出たら絶対に試合で勝てると思うので、そういうところで崩れないようにしていきたいです」

―自身初の選手権。ワクワクするところもある。
「初めて出る舞台なので、ワクワクは結構大きいですけれども、しっかりと活躍したいなという思いはあります」

―市船は12年間全国優勝していない。期待にどう応えていきたい?
「結果で応えたいという思いは強いですけれども、簡単には取れないと思うので、しっかり今から練習から集中して全国に臨みたいと思います」

―有力な得点王候補の一人。
「しっかり決め切るところで決め切って、しっかり全国で得点王を狙っていきたい」

―尚志にいたお兄さん(克翔、現明海大)は選手権に出ているが、郡司兄弟にとっても待望の舞台に立つ。
「自分も憧れだったので、そのために市船に入って来たというのもあるので、非常に嬉しいですね」

―市船では悔しいことの方が多かった。
「悔しいことを悔しいままにしないで、その思いをしっかりと全国でぶつけていきたいかなと思います」

―一番辛かった時期は?
「怪我ですかね。(2年時や3年時当初)怪我が結構多かったりというのがあったので、怪我を抱えながらプレーしているのは結構辛かったですね」

―最後、市船への恩返し。
「恩返ししなければいけないと思いますし、しっかりと結果を出さなければいけないと思っています」

―2年から10番を背負って、重圧もあったのでは?
「今では全く感じていないんですけれども、その重圧に負けていたら自分のプレーは出せないと思うので、それはあまり気にしないようにしています」

―「清水エスパルスの郡司」としてもプレーすることになる。
「(エスパルスでは)1試合でも早く試合に絡みたいですし、試合に出たら絶対に結果を出したいと思っています」

―期待値を高める大会、来年のためにも大事な大会にもなる。
「全国大会でしっかりと結果を残してエスパルスの関係者にも見てもらって、開幕戦で試合に出してやろうという思いになるくらい活躍したいと思っています」

―エスパルスをどんなチームに。
「選手同士も仲が良いですし、サッカーがやりやすい環境であって、色々皆さん話しかけてくれて、自分にとっても良かった」

―より高いレベルでやりたい。
「(プレーオフが)あと一戦残っているので、みんなには頑張ってもらいたいというのがありますし、J1でやれたら自分の中でも良いと思うので頑張って欲しいです」

―エスパルスでどんな存在に?
「(クラブOB、市立船橋の先輩でもある鈴木)唯人君(現ブレンビー)みたいに活躍してファン、サポーターに一番応援されたいかなと思っています」

―鈴木選手は五輪代表で活躍中。どうステップアップしていきたい?
「まずエスパルスでしっかり活躍して、代表に呼ばれて、代表でもしっかりと活躍できるような選手になっていきたいと思います」

―改めて、今年の市船はどういうチーム?
「選手同士みんな仲が良いですし、練習中バチバチになったり、言い合いになったりとかはあまり無いんですけれども、非常に球際、切り替え、運動量を試合で出せるチームだと思います」

―名門で堅いようなイメージもあるけれど、雰囲気は?
「自分では堅くはないと思いますね」

―普段はどのように過ごす時間が多い。
「ゲームをみんなでやったり。(自分はそれほど強くないが)『eFootball』っていうサッカーのゲームですね」

―自宅では?
「家はご飯食べて風呂入って寝るくらいですね。親ともあまり話さないですし、やることやってすぐに部屋に戻る感じですね」

―動画見たり。
「You Tube見たり、Netflix見たり。(最近見た映画だと)『あの頃君を追いかけた』というちょっと前の映画だったり、『ONE PIECE』のアニメを見返したりという感じですね」

―好きなアーティストは?
「特別好きなアーティストはいないですけれども、歌は聞いたりします。カラオケはAIさんの『Story』とか歌いますね、上手くはないです(微笑)」

―試合と練習ではそれぞれ、スパイクは何を着用している?
「(ナイキの)PHANTOM GX(ファントムGX)を履いています。つい最近履いてみて、履いたら結構良かったので、それでずっと履いている感じです」

―特にどういうところが良い?
「幅が広いですし、蹴りやすい感じが自分ではあって前に出たMERCURIAL(マーキュリアル)のAIR ZOOMはちょっとすぐ壊れちゃうというのがデメリットだったので、このGXはすぐ壊れないですし、履きやすいです」

―ナイキのスパイクの良さは?
「これは軽いですし、デザインも結構良い感じです」

―トレーニングでは?
「トレーニングもGXの色違いを履いています」

―自分のものになっている。
「そうですね。結構履いているので、自分のモノかなと思っています」

―スパイク以外でギアのこだわりはある。
「特にないですね」

―選手権で郡司君を見る人にはどのようなところを見てもらいたい?
「自分がボールを持った時は結構見て欲しいですね。観客をちょっと沸かしたり、ちょっと遊んだりというプレーもできるので」

―観客の声は聞こえる?
「聞こえますね」

―落ち着いているから聞こえるのかな。
「(その沸く声を)聞きたいがためにやっているので」

―サッカーをやっていて一番嬉しい瞬間は?
「やっぱりゴールを決めた時が嬉しいですね」

―自分プレーが思い通りにいったりする時も。
「そうですね。頭の中で考えたことができて、相手を抜いて観客が沸いたりすると嬉しいですね」

―今までで一番嬉しかった瞬間は?
「1年生の頃の(プレミアリーグEAST)最終節のレイソル戦です。(降格を阻止するハットトリック?)そうです。(それを超えるものは)まだない感じですね」

―それが選手権で出ると最高。
「出したいですね」

―現在の自分の手応え。
「1年生の頃よりかはしっかり決め切るところは決め切れているので、得点能力もついていると思うし、フィジカルも強くなっているので、当たり負けしないっていうところが強くなっているかなと思います」

―先輩たちの選手権で印象的なものは。
「最後見ていたのが石田(侑資)さんたちの代なので、あの時テレビで見ていたので、市船応援していましたし、(準々決勝で)負けてしまったので、それ以上の結果を出したいかなと思っています」

―市船に限らずだと。
「自分が1年生の頃に(3冠を達成した)青森山田が結構強いと言われていて、ああいう感じでちょっと苦しい試合、厳しい試合もあったと思いますし、そういうところもしっかりと打ち勝っていきたいと思っています」

―最後に意気込みを。
「しっかりチームの目標である日本一を狙っていきたいですし、個人でもしっかりと活躍してチームを日本一にできたら良いと思っています」

(取材・文 吉田太郎)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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