[MOM4580]北海GK小野寺信(3年)_昨季はPK戦直前に途中交代…先輩と仲間の思い背負った1年越しのPKストップ
[12.29 選手権1回戦 北海 1-1(PK6-5) 大手前高松 オリプリ]
北海高(北海道)は創部100周年のメモリアルイヤー。1951年度に全国8強の実績も持つ古豪を19年ぶりの初戦突破に導いたのは守護神のPKストップだった。GK小野寺信(3年=DOHTO Jrユース)は「その瞬間の実感はなかったけど、仲間が駆け寄ってきてくれたので勝ったんだなとすごく嬉しかった」と喜びを語った。
両チームの互いに全員が成功し続けた中で迎えた後攻の相手6人目キッカー、小野寺は右に飛んできたボールに飛びついた。「練習はしてきていた。しっかりとボールを見て、相手を見て、できるだけ動かずしっかりボールに反応することを意識していた。思った方向に信じて思い切って跳べた」。試合中と同様の鋭いセービングでボールをかき出し、勝利が決定。19年ぶりとなる初戦突破が決まった。
北海は一昨季、昨季に続いて3年連続の全国大会出場を果たしたが、過去2年間はいずれも初戦敗退。小野寺は昨季も正GKを務めていたものの、後半終了間際に先輩のGK葉原慶太に後を託し、PK戦はベンチで見つめる形だった。
今大会のPK戦は1年越しに巡ってきたリベンジの機会。「あまりPKは得意ではなかった」という小野寺だが、昨季1本のキックを止めながらも敗退した先輩の思いも背負ってゴールマウスに立ち、見事に雪辱を果たしてみせた。
「去年、一昨年と自分の目の前で先輩たちが悔し涙を流してきたので、先輩たちの気持ちもしっかり背負って勝てた。全国で勝つのも目標の一つでもあったので嬉しかった」
小野寺自身、PK戦は高校に入ってから一度も経験がなく、中学時代を振り返っても「覚えていないくらい前」が最後。それでも大きな緊張や重圧はなかったという。
「自分は(重圧を)あまり感じず、思い切ってできた。応援がすごく聞こえてきて、応援してくれているからこそ、最後に自分が決めて勝たせたいという思いがあった」。全国1勝の目標に届かなかった先輩の悲願に加え、スタンドで応援する仲間の思いも背負ったファインセーブが北海に歴史的白星をもたらした。
(取材・文 竹内達也)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
北海高(北海道)は創部100周年のメモリアルイヤー。1951年度に全国8強の実績も持つ古豪を19年ぶりの初戦突破に導いたのは守護神のPKストップだった。GK小野寺信(3年=DOHTO Jrユース)は「その瞬間の実感はなかったけど、仲間が駆け寄ってきてくれたので勝ったんだなとすごく嬉しかった」と喜びを語った。
両チームの互いに全員が成功し続けた中で迎えた後攻の相手6人目キッカー、小野寺は右に飛んできたボールに飛びついた。「練習はしてきていた。しっかりとボールを見て、相手を見て、できるだけ動かずしっかりボールに反応することを意識していた。思った方向に信じて思い切って跳べた」。試合中と同様の鋭いセービングでボールをかき出し、勝利が決定。19年ぶりとなる初戦突破が決まった。
北海は一昨季、昨季に続いて3年連続の全国大会出場を果たしたが、過去2年間はいずれも初戦敗退。小野寺は昨季も正GKを務めていたものの、後半終了間際に先輩のGK葉原慶太に後を託し、PK戦はベンチで見つめる形だった。
今大会のPK戦は1年越しに巡ってきたリベンジの機会。「あまりPKは得意ではなかった」という小野寺だが、昨季1本のキックを止めながらも敗退した先輩の思いも背負ってゴールマウスに立ち、見事に雪辱を果たしてみせた。
「去年、一昨年と自分の目の前で先輩たちが悔し涙を流してきたので、先輩たちの気持ちもしっかり背負って勝てた。全国で勝つのも目標の一つでもあったので嬉しかった」
小野寺自身、PK戦は高校に入ってから一度も経験がなく、中学時代を振り返っても「覚えていないくらい前」が最後。それでも大きな緊張や重圧はなかったという。
「自分は(重圧を)あまり感じず、思い切ってできた。応援がすごく聞こえてきて、応援してくれているからこそ、最後に自分が決めて勝たせたいという思いがあった」。全国1勝の目標に届かなかった先輩の悲願に加え、スタンドで応援する仲間の思いも背負ったファインセーブが北海に歴史的白星をもたらした。
(取材・文 竹内達也)
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