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明徳義塾は完敗もV候補相手に奮闘。先発した7人の1、2年生が学んだことを来年以降に活かす

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明徳義塾高は静岡学園高の攻撃に良く食い下がっていた。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[12.29 選手権1回戦 静岡学園高 6-0 明徳義塾高 駒場]

 15年度大会8強、前回出場した20年度大会も1勝の明徳義塾高(高知)は、悔しい初戦敗退を次に繋げる。V候補・静岡学園高(静岡)との一戦は立ち上がり、ファーストプレーからCKを取られ、3分にCKの流れから失点。その後、GK岡本友希(2年)が相手DFのボレーシュートを横っ飛びで止め、またPAへ抜け出してくるMFの目前でボールを掴み取った。

 16分にも静岡学園高の鮮やかな崩しの前に失点してしまったが、前半はその2点で踏ん張った。明徳義塾の選手たちはサイドで2対1の状況を作り、相手のドリブルをストップする回数を増加。また、ゴール前で集中した守りを続けたほか、相手ビルドアップのミスを誘い、MF一ノ瀬隆介(3年)や左SB坂元悠真(2年)のインターセプトから速攻へ持ち込んだ。

 そして、FW吉田凱主将(3年)やMF砂川豪毅(2年)が身体を張ってボールを残そうとし、遠目の位置からでも積極的にシュートを狙おうとした。前半半ば以降は押し返す時間帯を増やしてセットプレーからチャンスも。失点にも気落ちすることなく、強敵相手に良く食い下がっていた印象だ。

 だが、体力の落ちた後半に4点を奪われて0-6。シュート数は2対25だった。小松晃監督は「人数足りているのにやられた。そういうところはこれからの課題ですね」。それでも、1、2年生7人が先発したチームは、Jクラブ内定3選手を擁する静岡学園相手に最後まで諦めずに1点を目指し、岡本を中心に身体を張ってゴールを守った。この経験や学んだことを来年以降の飛躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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