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[MOM849]関西学院大FW山田剛綺(4年)_東京V内定FWが全国4強入り弾、逆足で沈めたファインゴール

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関西学院大FW山田剛綺(4年/東京V内定)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 インカレ3回戦 常葉大0-1関西学院大 相模原ギオンスタジアム]

 真価発揮の決勝ゴールとなった。関西学院大は前半9分、FW山田剛綺(4年=京都橘高/東京V内定)が利き足とは逆の左足でミドルシュートを決め切り、1-0で勝利。2試合連続ゴールに「点を取ることがFWとして求められている。日本一を掲げている中で、自分がやらなければいけないという危機感、覚悟は決まっているので、気持ちだけですね」と気持ちを込めた。

 シード校として登場した2回戦・静岡産業大戦(○2-1)に続く先制ゴールになった。前半9分、山田は後方からのボールを収めて、ピッチ中央のPA手前まで前進。「ミスして内側に入った形だった。風もあって、思い切り振り抜けば入るかなという位置でもあった」(山田)。ゴールが見えれば狙うのがストライカー。左足ミドルを放つと、相手GKのセーブをはじきながらゴールに突き刺さった。

「左足が得意かと言われるとそうでもない。ポジション的に(ミドルを)あんまり打つことはない」。最前線で相手守備陣の背後を狙い、GKとの1対1を仕掛けるプレースタイル。だが、どこからでも得点を狙えることを証明してみせた。「お、いいところ行った……という(笑)。左足で決めるのは自分でも想定外。でも、持っているなと(笑)」。一発勝負のトーナメント戦で2試合連続ゴール。その好調さをアピールした。

 得点以外でも最前線からのハイプレスやポストプレーでも存在感。170cmというサイズが気にならないような高いジャンプで空中戦も制す。「サイズがない分、ジャンプ力がある。先に飛べば高い相手であろと勝てる自信はある」。幅のあるプレーで攻撃を牽引した。

 準決勝では、今大会初の関東勢・桐蔭横浜大と対戦する。FW山田新(4年=川崎F U-18/川崎F内定)を始め、実力者が揃う強敵だ。「(山田新は)全日本でも活躍している選手。リスペクトはあるが、日本一を取るためには絶対に倒さなければいけない。相手どうこうより、自分たちがしっかりサッカーをすれば自ずと勝ちにつながる。自分たちのサッカーをビビらずにやることが大事」。頂点まで残り2勝。たしかな自信とともに、大一番に臨む。

(取材・文 石川祐介)
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