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八百長疑惑に揺れるセリエA…長友「今は代表に集中」

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 セリエAが八百長スキャンダルに揺れる中、日本代表DF長友佑都(インテル)は目の前のW杯アジア最終予選に集中した。昨年から続く一連の八百長捜査では、ラツィオMFステファノ・マウリが逮捕され、ユベントスのアントニオ・コンテ監督も捜査対象となるなど、イタリアサッカー界を揺るがしている。

 同国のモンティ首相は29日に個人的な見解として「リーグ戦を2、3年は中止した方がいいのではないか」と発言。日本代表合宿中の長友は30日の練習後、「もしそうなったら大変なことになりますよね」と心配そうに話しながらも、「今は代表のことに集中している。他のニュースは気にしないようにしている」と強調。6月3日に迫ったW杯アジア最終予選・オマーン戦(埼玉)に神経を集中させた。

 この日の非公開練習は2時間以上に及び、攻守に分かれて対オマーンの戦術練習に着手した。「攻守の確認をかなりみっちりやった。ずっと戦術のことをやったので、体というより頭が疲れた」。そう振り返った長友によると、練習中にザッケローニ監督からオマーンの情報が詳細に選手に伝えられたという。

「相手のストロングポイント、ウイークポイントを監督が指示して、それにしたがって動いた。守備もそうだし、攻撃も連動して動けば崩せる自信はある。だれとコンビを組んでも崩せる。それぐらい戦術をしっかりやった」。いよいよ本格化したオマーン対策。本番が徐々に近づく中、選手の目の色も変わってきた。

(取材・文 西山紘平)

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