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ザッケローニ監督:「自分たちの特長を出していきたい」

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CBには伊野波起用を示唆

 キリンチャレンジカップ2012のベネズエラ戦を翌日に控えた日本代表が14日、試合会場となる札幌ドームで前日練習を行った。

 前日会見に臨んだアルベルト・ザッケローニ監督は記者会見で、「明日はフレンドリーマッチという位置づけだが、単なる日程消化と考えるのは好きではない。2カ月ぶりに再開した彼らがどこまでこのチームのコンセプトを覚えているのか、個人的には興味がある」と9月11日のワールドカップアジア最終予選イラク戦に向けて有意義な戦いになることを希望した。

 対戦相手のベネズエラについては、「なかなか対戦機会の少ない南米の国との試合ということで、良い経験になると思う。ベネズエラは先の南米選手権でベスト4に入るような素晴らしいチーム。異なる特徴を出してくると考えていて、フィジカルやテクニック、マリーシアというかずる賢さも持ち合わせている」と印象を話した。

 イラク戦で出場停止となる今野泰幸、栗原勇蔵が招集されていない今回は、吉田麻也と組むCBに誰が起用されるのかが注目されるが、指揮官は「基本的な考え方としては、頭にあるひとつのチョイスでいこうと思う。伊野波(雅彦)に関しては、このチームで長く一緒にやっているし、非常によくやってくれていると思うので、明日は吉田の横でプレーするのに値すると思う」と神戸でプレーするDFの先発起用を示唆した。

 また、「サイドバックというポジションは、このチームの中でも選択肢が豊富。右は長友でも槙野でも十分にできると思っているが、酒井高や駒野という計算できる選手がいる。駒野についてはこれまでの経験があるし、酒井高については非常に成長していると感じている」と同じくイラク戦で不在となる内田篤人の代役に駒野か酒井高を起用する可能性が高いこともうかがわせた。

 守備陣を入れ替えて戦うことにはなるが、指揮官は「対戦相手どうこうではなく、自分たちの特長を出すことができるか。また自分たちの狙いができるか、自分たちのサッカーをできるかを気にしていきたい」とあくまでこれまで積み上げてきたものを出す戦いにすることを期待した。

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