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U-16日本代表、千葉合宿最終日練習後のコメント

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 13年U-17W杯アジア最終予選、AFC U-16選手権イラン2012に出場するU-16日本代表は、同大会へ向けた国内最終合宿である千葉県合宿最終日の29日、午前午後の2部練習を行い、合宿を打ち上げた。

以下、U-16日本代表選手練習後のコメント
●DF中谷進之介(柏U-18)
「自分は攻撃よりもまず守備を意識して、高い位置で取ってから自分の右足でいいボールを供給できればなと思っている。まずは守備からです」

―高い位置でボールを獲ることに対するリスクマネージメントは
「(コーチの)江尻さんから言われているのは、相手が2トップの時に自分が行くのか、CBが出てきてカバーするのかというところ。もう少し密にやっていきたい。連係面はまだダメですね」

―コミュニケーションを意識しての合宿
「チームが目指す方向というか一体感というのは、大分生み出せてきたと思う」

―96語録というものをつくって言葉を明確化したようだが
「(96語録は)分かりやすいし、みんなが使えるようになってきた。でもそれが試合で出ないと、いいプレーができていないのでみんなでもっと声を出していきたい」

―その語録はいくつくらいある?
「13くらいですね。(練習・試合で)出てる言葉と出ていない言葉はっきりしている」

―前回のチームの話は常にされる?
「よく出ますね。ボクは(柏U-18でチームメートの)秋野クンとか(中村)航輔クンから聞けているのは大きい」

―前の世代に比べてこのチームのアドバンテージは
「94は最終予選でこのシステムを採用していなかったと聞いている。それはアドバンテージだと思います」

―中谷選手は周りをどう使おうと思っている
「ボクはミスしないようにシンプルにやること。それで守備をやりながらやる」

―手応えは
「やってみないと分からないですけど、今のままじゃダメだと思うので、アルメニアとかで詰めて行かないと負けちゃうと思う。コーチに言われてからやるのではなくて、もっともっと自分たちから欲を出してやっていかないといけない」

―昨年の韓国戦については
「自分たちはボールを保持できていたんですけど、焦って焦って縦に入れちゃって、それをかっさらわれてカウンターという展開が多かった。自分たちを信じて忍耐強くやれれば必ず点を取れると思います」

―チームでのCBとしての経験は
「それは守備の部分で活きているし、CBから見ての視点があるので、『ここ、つらそうだな』と思ったらサポートに入るようにしているし、そういう部分で活きていると思います」

―クラセンで優勝した
「人生で初めての全国優勝。連戦だったんですけど、決勝は緊張せずに入れて、自分のプレーというのはあまりできなかったですけどチームが勝てたのは良かった」

―クラブでは前に秋野選手がいる
「秋野クンはボール預けたらミスしないし、決定的なパスも出せる。秋野クンが入ればチームに安心感がある。代表ではそうはなれないですけれど、ミスをしないということで安心感を与えられるプレーヤーになれれば」

●FW杉森考起(名古屋U15)
「好きな選手はシルバとイニエスタです。(そういう選手になるためには)コミュニケーションを取ったり、もっと技術も必要ですし、小さくても大きい選手とプレーできるような強さも必要だと思います」

―チームの動き方は理解した?
「7割くらいはできるけれど、3割はまだ。味方がボール持っている時のサポートだったり、マークの外し方とか、ゴール前の崩しでパスを出したり受けるところ(がまだ)」

―自分のどのような部分を出していく?
「まずゴールを狙うところを意識してやっていきたい」

●FW青山景昌(名古屋U15)
「みんなで協力してやること。今回カレー作りとか、みんなで一体感持ってやれたかなと思う。そういうのも勝っていくためには必要だと思う」

―(代表入りが遅れ)途中から入っていく難しさは
「最初はありましたけれど、サッカーやってればサッカーの話から仲良くなれる。問題なかったです」

―この代表で自分を活かすポイントは見つかった?
「スピードとか、前回も呼ばれていてメキシコとか相手にスピードとかは通用した。そういうところは勝てると思う。アジアで勝って世界に行きたい」

―豊田国際とはメンバーは変わったが
「やっているサッカーは一緒。質とかは変わってもやることは変わらない」

―吉武さんのサッカーは特長的だが
「サイドは裏を狙うサッカー。自分の武器でもあるのでやりやすいです」

―崩すイメージは
「人と人との間に入って、ワンタッチとかテンポ速くボールを動かして裏を取っていきたい」

―左足が得意だと思うが右足もよく使っていた
「小学校の頃から左足は得意だったんですけど、左利きの人は左足しか蹴れないと言われた。それで右足も鍛えようと思った」

―FKも武器
「自分のキックから得点が出ればいい。(FKは)自分の感覚で蹴っています」

―94JAPANの成績は意識する?
「意識はしますけれども、超えられたらいい」

―厳しいグループに入ったが
「全部勝ってアジアでも優勝して、そのまま世界に行けたらいい」

―対韓国については、どのような話をしている
「削り合いだと。そんなイメージばっかりです。結構ロングボールを蹴ってくる」

―結果で負けても、横綱相撲を、と吉武監督は話していたが
「結果も重要ですけど、内容もこだわりたい」

●DF酒井高聖(新潟ユース)
「オフでも楽しくやれていますし、この合宿でチームワークを深めるということで昨日もグループワーキングとかもやったので雰囲気はつくれたんじゃないかと思います」

―グループワーキングとは
「2人で手をつないで、足を揃えた状態で立つとか。これは簡単なんですけど、全員でやって、手をどうつなぐのがいいかとか、どういう並びにすればいいかとか、自分たちで問題を解決してクリアしていくということをやりました。代表合宿では初めてだったので楽しくやれたと思います」

―今回の合宿は鍛えるというよりもコミュニケーション構築
「チームの雰囲気作りとみんなが目指していくところを定めた合宿だったんじゃないですかね」

―94JAPANの成績を超えることが目標になる
「自分たちのやるべきことをやれば。94より上に行けるか分からないですけど、目標としては94より上、世界の頂点を目指して頑張っています」

―お兄さんのプレーを参考にしている
「兄には負けたくないこともいっぱいある。1対1や対人に強いところは試合でもいっぱい見てきたりしている。学ぶことは多かったんじゃないかと思います」

―ずっとCBだった
「高校からですね。それまではFWとかボランチだとかいろいろやっています」

―CBというポジションは自分にとってどうか
「自分の身長とか身体の強さとか活かすことができているので、自分に合ったポジションだと思います」

―韓国戦では弾く力は重要になる
「韓国とかは日本戦になると蹴ってくることが多いんですよ。そこを警戒しながらやれたらいい」

―どのへんが難しい
「セカンドボールとか競り合いのところで負けていることが多かったので、予測と準備というところですね」

―五輪では弾き返せずに負けた
「同じやり方でやってくると思う。こういう形でやってくるんだなということで、失点のシーンも見ているし、自分たちはこの形では絶対にやられないぞという気持ちでやっています」

―CBとしてはどういう意識で臨む
「相手に合わせずに自分の間合いでやることですね」

―プレーする上で目標としている選手は
「オリンピックに出た鈴木大輔選手。練習場も隣でよくプレーも見ている。競り合いとかも強いですし、気持ちも強いプレーで学ぶことは多いし、近くな存在だと思っている」

―身長はもう止まった?
「まだちょっとずつ伸びています。今、181くらい。(185くらいに)なれればいい。一番上のサッカーやっていない兄は192くらいあります」

(取材・文 吉田太郎)

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