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10/1 フットサル代表 練習後の選手コメント

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 フットサル日本代表は、エコパアリーナで3日間に渡って行われる静岡合宿をスタートさせた。横浜FCの練習に参加したFP三浦知良は不参加となったが、前日にFリーグを戦った選手たちはリカバリーを兼ねたトレーニングを行った。大会をちょうど1か月後に控え、選手たちは最終メンバー入りへの想いをあらためて口にしている。

●FP滝田学(ペスカドーラ町田)
―昨日は歴史的な一日(浜松が町田に勝ち、Fリーグ初勝利)になってしまったが?
「もう、忘れました。いや、忘れちゃダメですけど、切り替えました。ここには持ち込んでいません(苦笑)」
―W杯の初戦では北原選手が出場停止だが?
「だからと言って、僕が入れる保証はないんで、まずは入ることを考えないといけません。でも、そこで役割があるんだったら、まずはその役割をちゃんと与えてもらえるように、今回の代表活動をつうじて。やることは、いつもどおりですよ。前から100%、120%を目指して代表合宿をやっているので、変えることはないのですけど。亘くんが出られないところの役割を僕に任せてもらえるのであれば、これを全うできるようにやるだけかなと」
―ガロ時代(滝田の前所属クラブ)からフィクソでしたっけ?
「いえ、そんなことはないですよ。ガロのときはピヴォもやっていましたし。でも、結局、後ろの方をやっていたので。何か後ろの方でやっていた。だから、どこでも問題ないですし、臨むところです」
―本番が近付いてきたが?
「ちょうど1か月になって、正直言うと緊張感も僕としては相当あります。まず14人に入るか入らないかというところで、素直な気持ちとしては、そこのボーダーラインに一番近い所にいる。それは間違いないと思う。そこの緊張感は正直ありますけど、だからといってやることをは変えないで、今までも本当に代表のことを考えて、行動をしてきたつもりなので、それは変えずに。でも、近くなってきた緊張感はみんなも持っていますし、僕もあります」
―それが手つなぎ鬼で最後までつかまらないことにもつながった?
「いや、あれは最初につかまった方がいいですけどね(笑)。寂しかったので」
―アピールしたいところは?
「フィクソとしての存在感を出さないといけない。加えて少し、攻撃的な部分も出したい。他のフィクソの選手たちと比較したら、パスの部分とか、そういう部分を見せないといけないと思います」

●GK藤原潤(バルドラール浦安)
―静岡での練習初日を終えて感想は?
「僕は地元が静岡なんですけど、その中でW杯直前のメンバーに入ることができて、なおかつ地元で練習ができて、幸せに思います」
―今日、代表候補が全員そろわなかったが?
「そうですね。まぁ、その辺は個々の事情があるので、しょうがないので。今いるメンバーで。昨日、試合があったので、今日のメニューはリカバリーみたいな感じで軽かったので、影響はなかったと思います」
―初日にしては濃いように見えたが?
「そうですね。先週の名古屋合宿の初日よりは、最後にセットプレーをやったりしたので、先週よりは上げるメニューだったと思います」
―大会まで1か月だが?
「まだメンバーも発表になっていませんし、短い合宿の中で最後のアピールができればいいと思います。その中で代表に選ばれたら頑張りたいと思います」
―生き残るためにアピールしたいところは?
「普段からやっている自分のプレーは意識して、その中でチームに何ができるかを考えてやっていければいいかなと思います」

●FP木暮賢一郎(名古屋オーシャンズ)
―初日にしてはハードだったが?
「シーズン中なので、疲労はゼロではありませんが、W杯も迫っていますし、そこを目標に日々、意識して練習をしていますし、メンタル的には充実しています。グループとしても、大きな目標を持っているので、良い雰囲気で取り組めていると思います」
―ボールを手に持った練習や、目隠しをしての練習があったが、フットサル界で一般的?
「特に初日の練習は、昨日、試合をしていますし、フットサルの戦術練習と言うよりはレクリエーション、楽しみながらやる。ただ楽しむのではなく、コミュニケーションをとったり、頭を使ったりする、制限を付けた工夫した練習は、ミゲル監督が来て、そういうカラーは強くなったと思います」
―全員がそろわなかったが?
「前回もそうでしたが、短い時間でもいいコミュニケーションをとって、一つのグループとして取り組めて練習もできているので。もちろん、1日でも多く一緒に練習ができればうれしいですが、しっかり明日、集中して、いいコミュニケーションをとってやれれば問題ないと思います」
―三浦選手が入っての影響は?
「自分が初めて代表に入った10年前は、こうして取材を受ける機会もなかったですし、フットサルと言っても理解されない時代を経験しているので。やはりカズさんが入って、こうして多くの方に、このスポーツを知ってもらい、注目してもらうことは純粋にうれしいですし、そういう注目されたままで終わるのではなく、しっかり良いプレーをして、結果を出して、多くの方がフットサル面白いな、また見たいなと思ってもらえる。そういうチャンスだと思うので、カズさんとともに良い大会を迎えられるように、良い練習をしていきたいと思います」
―フットサル選手としての三浦選手は?
「もちろんサッカーとフットサルは似ている部分もありますが、ルールも違うので、違う部分もあります。でも、フットボールという意味では、非常に同じ要素を持ったスポーツだと思うので、フットボール選手としては当然一流なわけですし、経験もある選手なので、ベースの部分では全く問題なく、何か違いを感じることはありません。もちろん、今日の練習でやっていたようなセットプレーのような部分はルールも違いますし、これから一緒になって取り組んでいかないといけませんが、ベースとしては、同じフットボーラ―としては変わらないと思います」
―ちょうど1か月前だが?
「やはり4年に1回のW杯は、フットサル界でも一番大きな目標となる大会ですし、日本代表が良い結果を残すことで、より注目を集めて人気が出てくると思うので。もちろん自分たちのために戦いますが、その結果、フットサルというスポーツが日本の中でもっともっとメジャーになっていくチャンスとして捉えているので。全員で一丸となって、良い試合をしたいなと思います」
―ボールが変わった?
「国際大会は、毎回ボールも違いますが、しっかりその大会で使われるボールで練習をしました。感覚の違いは多少ありますが、問題なくいつも対応しているので。W杯の使用球ということで、気持ちも違いますし、良い感じでできています」

●FP森岡薫(名古屋オーシャンズ)
―試合の翌日にハードな練習だったが?
「コンディションも良く、疲労はありましたが、悪くないかなという感じです」
―ミゲル監督の練習の特徴は?
「セットプレーは来たばかりなので、覚えないといけません。多くやってもらって助かりましたし、セットプレーを大事にしている監督なので、覚えることもたくさんあります」
―問題なくフィニッシュに持って行っていたが?
「(攻撃パターンは)たくさんありますが、ある程度覚えました。ただ、一つのパターンからコンビネーションがいくつもあるので、そこは慣れないといけないと思います。みんながシュートを打てるように、パスを回してくれるのはデカイ。ですが、まだ力み過ぎているから、できるだけ抑えたい。ミゲル監督も『ボールを枠に飛ばせば入る』と言っていたので、そこを意識してやりたいです」
―合計4日目だが?
「そうですね。この前の合宿より、今回の方が、気持ちは楽かなと思います。最初は集合時間とか分からないままだったので、今回の方が気持ちは楽です」
―三浦選手は間に合わなかったが?
「今日会えるのも楽しみにしていましたが、また明日会えるので。たくさんコミュニケーションをとって、良い形で練習できたらいいなと思います」
―三浦選手がチームにもたらしたものは?
「カズさんは点を取ることを得意としているので、ボールを集めることで点を期待できるのと、前からのプレスを掛けるときも、ある程度体も大きい方なので、期待は大きいと思います」
―またDVDを一緒に見る居残り練習も?
「またあるかもしれませんね(笑)」
―代表に名古屋のチームメイトがいることはプラス?
「そうですね。自分が今いるチームの選手がたくさんいることで、気持ちの面でも楽ですし、チームの練習から代表のことを聞いたりしていますし、心強いです」
―W杯、1か月前になったが?
「最終メンバーに残れるように、精一杯やっていくだけ。僕は最後に招集されたから、W杯に行けるなんて、少しも思っていない。それは自分の出来次第だと思っている。気持ちとしては他の選手と一緒でW杯に行きたいです。あとはそこの枠争いは、慣れている。名古屋でも厳しいポジション争いがありますからね。メンバーに選ばれても、試合に出る、出ないは違うので」
―特に名古屋の外国人選手と争ってきたわけですよね?
「そうですね。毎試合、悩みどころだったので。だから、いつも通りプレーすればいいと思います。結局、求められることは一緒なので、それに応えたいです。もうすぐですよね。早い!! でも、W杯のメンバーに選ばれれば、自分が帰化できて良かったと思われるようなプレーをして、代表に貢献できればと思います」
―早く代表で試合をやりたい?
「そうですね。24日には代々木でブラジルとやりますよね。あと旭川でもウクライナとできるので、その2試合で代表での試合勘をつかみたいです。みんなも練習と、日本代表のユニフォームを着てプレーするのでは、気持ちも違うと思うので。そういうのも経験したいです」

●GK川原永光(名古屋オーシャンズ)
―静岡合宿の初日を終えて?
「リカバリーということで、軽い練習になるかなと思ったら、ちょっとキツかったですね。みんなも息が上がっていたし、キツかったです」
―地元静岡での練習だが?
「静岡の、エコパっていう場所には思い出もありますし、こういうところで合宿できるのは嬉しいです。明日からも良い練習ができると思います」
―合宿初日で三浦選手がいなかったが?
「小さいときから憧れの選手なので、前回の合宿もそうですが、もっと長い時間ボールを一緒に蹴ることができれば、もっとチーム力も上がると思います」
―カズ選手が合流してプラスになった部分は?
「まだ2回しか練習していないので、内容の濃い所まではできていないのですが、ただチームの確認というなかで、選手たちは4か月間、代表から離れていました。その忘れている部分を含めて、カズさんを含めて思い出すような反復練習をやっています」
―W杯に懸ける思いは?
「今回、選ばれれば3大会目のW杯になるんですが、1、2回目ともグループステージ敗退で、力を出し切れませんでした。今度こそはグループステージ突破を目指して、頑張りたいと思います」
―静岡のファンにメッセージを。
「世界でも通じるところを見せたいと思います」
(ゲキサカの記者を見つけ)
「ちょっと!! なんであれを書いたの?」
―あれって何ですか?
サインの話!!
―ああ、ダメでした?
「ダメっていうか、みんなにバカにされた」
―でも、今回もらうんですよね?
「うん。明日の昼が勝負!!」
―それ、また書きますよ!!
「え? 分かった(笑)」

●FP稲葉洸太郎(バルドラール浦安)
―ケガの状態は?
「徐々に週ごとにできることは増えてきています。徐々に徐々に良くなってきています」
―W杯には間に合う?
「間に合わせます!! でも、手術をしてから、しばらくはずっとケガがなかったのに、ここにきて…。今シーズンも、昨シーズンもケガで休むことなかったのに…」
―疲労が蓄積した結果?
「いえ、Fリーグの試合中(12節・北海道戦)の接触でケガをしたので。疲れとか、そういうのではありません。すごく長引いている」
―アジア選手権は本当に良い大会になったのに…。
「ね。ここにきてね…」
―あの大会は終盤に活躍が目立ったが、調子が上がった?
「いや、最初から良かったですよ。やることは常に変わらず、練習通りと言う感じでやっていたから。でも、一つのグループで連戦を戦うから、その流れを傍から見て『今はこうした方が良いな』というプレーが、ちょっとは考えられるようになったり、できるようになってきたのかもしれないと、自分では思っています」
―それは国際舞台に慣れたから?
「いや、歳を取ったからじゃないですか(笑)。今までは結構、使われる側として、自分の武器として勝負に行くことが多かった。今はそういう流れを見て、勝負するところはするし、(ゲームを)つくって自分が動き回ればパスが動くようになるから、今はそういう方がいいかなと」
―そういうプレーが必要だと感じるきっかけがあった?
「いや、なんとなく。今回の代表でいったら、ピヴォを置かないで、アラ2枚で出たりとか。オレが前にいたらピヴォに入るし、ちょっと降りてきてピヴォ―アラじゃないですけど、そういう形で出ることもあったから。ドリブラー2枚で出たときに、そのときの流れを見たりとか」
―アジア選手権ではピヴォの星選手が負傷した。その影響もあった?
「そうですね。でも、ドリブラーは結構、連れて行っていたから。オレらがもちろん仕事をしなければいけないと分かっていたし」
―W杯でも稲葉選手らドリブラーに期待がかかるが。
「そうですね。一発で、良いところで奪って、チャンスをつくってというようなのは、日本の狙いどころだから」
―まずは、ケガを治してください。
「頑張ります。でも、まぁ、監督とも話して、とりあえず慌てないようにと言われているので。チームとの兼ね合いもありますから、難しいんですけど。やっぱりチームで試合に出ることができていないから。でも、徐々に治るように頑張ります」

(取材・文 河合拓)
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