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初の2部練習を終えたカズ「勉強も大事ですが、ピッチで覚えるのが一番」

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 フットサル日本代表の一員として、2日、初めての2部練習を終えたFP三浦知良は良い感触をつかんでいた。「昨日は、どうしても練習に出られなかったので、今日はまるまる一日、午前中と午後、みんなとみっちりトレーニングできたのは、本当に良かった。ホテルでもコミュニケーションをとれていますしね。みんなよくいろんなことを話してくれるので、これを積み重ねていけば、もっともっと良くなっていくと思います」と振り返った。

 通常3日間の日程で行われるフットサル代表合宿。初日は、前日に行われたリーグ戦の疲労を取ることが多く、本格的な戦術練習が行われるのは、2日目の午後練習と3日目の午前練習の2回だ。その点では、前回は本当の意味でフットサル代表合宿に参加しきれなかったが、今回は、より実戦に近い形でプレーすることで、課題を明確につかめたという。

「DFのときのコンビネーションだったり、相手がシステマティックに動いてきたときに裏を取られたと思うんですけど、そのときのポジショニング。攻守が本当に切り替わるのが早いので、その辺の切り替えだったり、体の向きだったり動き方。特にDFになったときの決まりじゃないですが、フットサル特有のマークの付き方はもっとやっていかないといけない」と課題を口にする。サッカーではFWでプレーする三浦が、セットプレーの場面以外で、自陣深くまで戻って守備をすることは極めて少ないが、コートの狭いフットサルでは当たり前のプレーとなる。

 ミゲル・ロドリゴ監督は「とにかく失敗を重ねながら、どんどん学んでいってほしい」と三浦に伝えたという。実際に、カウンターでGKと1対1になった場面で、シュートをGKに当てると、ミゲル監督はどういうコースを狙えばゴールが入りやすいかを伝えに行った。ピッチ内で出た課題を、その場で解決しながら、フットサル選手としてのレベルアップを目指す。

 もっとも、急いで学ばなければならないこともある。フットサルのルールについて、不安があると明かす。「基本的なルールも、もう少し覚えないといけませんね。もっと細かいルールがあるみたいなので。練習の中でも、その都度聞いてはいるんですが、まだまだ覚えないといけないことがあるので、大変です。でも、勉強も大事ですけど、ピッチの中で覚えるのが一番なので、その時間を大切にしたいと思います」。

 フットサルW杯の開幕まで1か月を切った。チームメイトの名前については「6割、7割は覚えました」という代表3日目を終えた45歳は、「僕が一番新人ですけど、図々しく、どんどんリーダーシップをとってやりたいと思います」と、意気込みを語った。

(取材・文 河合拓)
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