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フランス戦を待ちわびるザック、「物怖じしない日本を見たい」

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 サンドニでのフランス戦を翌日に控え、公式練習前に記者会見を行った日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は「今の心境としては好奇心に満ち溢れている」と、対戦の時を待ちわびた。「強い相手との対戦を望んだのは私だし、個人的にフランスは世界のトップ5に入る実力を持った国だと思っている」。就任後、アウェーで世界の強豪国と対戦するのは初めて。「対戦相手のフランスが格上と言われても仕方ないと思うが、選手には自分たちのできることを思い切ってやろうというメッセージを発信した」と力を込めた。

「物怖じしない日本を見たいし、サッカーには攻撃と守備の両面がある。引いているだけの試合はしたくない。アジアでは日本が相手にプレッシャーをかけて、主導権を握る戦いになるが、これまでと違う戦い、慣れていないような戦いをしに来た。そういう相手に対しても主導権を握れる日本の姿を見たい」

 引いて守るのではなく、これまでやってきた自分たちのサッカーによる真っ向勝負を誓った指揮官。フランス、ブラジルとの連戦を通じ、14年のブラジルW杯に向けて自分たちの現在の立ち位置を把握し、自信と経験を積み重ねたい。「こうやって外に出て、強い相手とやることで成長する。経験を通じて成長するし、W杯でいい戦いをするのが我々のプラン」。そう青写真を描くザッケローニ監督は「2試合とも我々にとって大切な試合。貴重な経験をすることで、この先の2年間、長いスパンでの成長を促したい」と力説していた。

(取材・文 西山紘平)

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