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日本vsフランス 試合前日の選手コメント

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 12日にフランス代表と対戦する日本代表は11日、試合会場のサンドニで公式練習を行った。追加招集されたFW佐藤寿人(広島)、DF酒井高徳(シュツットガルト)もこの日の練習から合流。冒頭15分間は報道陣に公開されたが、右ふくらはぎ痛のMF本田圭佑(CSKAモスクワ)は4日連続で別メニュー調整となった。

以下、試合前日の選手コメント

●FW香川真司(マンチェスター・U)
「今日もフランスの最近の試合のビデオを見て、セットプレーの確認をした。昨日までと変わらない。あとは僕らのサッカーをするだけだと思っている。親善試合の雰囲気というのはあるけど、大事な試合。気を引き締めてやっていきたい。楽しみな試合なので、いい準備をしていきたい」
―組み立てには自信がある?
「ボールポゼッションに関しては、上回れると言ったら言い過ぎかもしれないけど、いいところではいけると思っている。技術的なところでも日本はまとまっているので、それを出せればアウェーであろうとポゼッションできると思っている。ただ、最後のところは欧州なので強いと思う。中盤の組み立てはある程度問題なくできると思っているので、最後のところでどう崩すかは、精度やレベルの高さが必要になる」
―強豪相手でも不安はない?
「みんな欧州でやっているし、フランスだ、ブラジルだ、という形にはならないと思う。日頃からそういう選手とやっているので、それがある意味、自信につながっている。そういう意味では、そこまで高ぶっていない」
―押し込まれたらどうする?
「組織的な守備ができればそんなに守れなくなることはないし、大崩れすることはない。ただ、守備だけのサッカーでは厳しい。時にはリスクを負って、勇気を出していかないといけないし、トライすべきだと思うし、みんながその意識を持っていると思う。技術が高いので、うまく攻撃の形をつくれたときはチャンスになると思う。最後に思い切りの良さを出していきたい」
―ウズベキスタン戦でトップ下をやったときは組み立てに参加しすぎたと反省していたが?
「うーん、組み立てに関してはできると思っているので、最後のところでいかに攻撃に人数をかけられるか。今までアジアの相手が多かったので、こういう強豪相手に戦うのは楽しみ。チームとしても個人としても、クラブとは違ういい経験になると思う」
―最近は代表でもクラブでもなかなか結果を出せずに苦悩しているが?
「今回がいいきっかけになって、マンチェスターに帰るようにしたい」

●FW佐藤寿人(広島)
「今回、急な形で呼んでもらったけど、選手はほとんど知っている。自分の年齢がだいぶ上になって、若い選手が多い。代表も新しくなっているのかなと。今回こういう形で呼ばれて、試合も2試合しかない。チャンスは限られていると思うけど、モノにできるようにがんばりたい。練習も今日が初めて。短い時間でもいろんなものを吸収したい。ボールはしっかり保持できると思う。最後のところでボールを出せる選手が多いので、自分はフィニッシャーになれるイメージ。持っているもの以上のものは出せないので、自分の特長をしっかり出していきたい」
―チームの1トップと代表の1トップは違う?
「チームと代表は別物。1トップと言っても役割が違う。チームと同じ感覚でやっていたらうまくいかないし、切り替えてうまくやりたい。どういう部分を期待されているのかを整理して、FWなので、一番はゴール。どんな相手であっても、そこは自分の強みとしてやっていきたい」
―監督と話は?
「挨拶したぐらいです」
―代表に自分が入ることで何をプラスしたい?
「アジア予選や親善試合では、ある程度主導権を握れる時間が多かった。ボールを出せる選手が多いし、起点になる選手も多い。最後の引き出しの部分、最後のボックスのところでフィニッシャーとして十分やれるかなと。そういうイメージで代表戦を見ていた。エリア内で自分の特長を出していきたい」
―これだけ代表に呼ばれてない間はどう考えていた?
「厳しいだろうなと思っていたけど、あきらめたことはなかった。FWなので、点を取り続けてさえいれば、いつかチャンスは来ると思っていた。この2試合、大事なアウェーの試合でチャンスをもらえた。そこでしっかりモノにできれば。限られた時間だけど、いろんなものを吸収したい」

●FWハーフナー・マイク(フィテッセ)
「チームでは今季はサイドハーフをやっているけど、自信を持ってやれている。それが自分のサッカー人生にプラスになればいいし、明日もいい経験ができればいい。絶対に勝つつもりでやる。アウェーということで難しいけど、チャンスがあれば絶対に決めたい」

●FW乾貴士(フランクフルト)
―久々の代表復帰で強豪国が相手だが?
「楽しくやってます。やることは変わらないし、いつもどおりです」
―チャンスは来そうか?
「全然分からない。いつでも行ける準備をして、出れたら結果が求められているし、結果を出さないといけない」
―対フランスに向けた意識?
「チームはなっていると思う。個人的にはやれるのはうれしいけど、いつもどおりやりたい」
―代表定着にアピールが大事だが?
「それはいつも大事。自分は今回がラストというつもりでやっている。結果を残さないといけないし、チャンスをもらっているので、それをつかみたい」

●DF吉田麻也(サウサンプトン)
―フランスで警戒するポイントは?
「カットインするタイミングや、飛び出してくるタイミング、飛び出しの質。アジアとはまったく違ったものになる。でも、僕も欧州組のみんなもそういう中でやっている。気を抜けばやられる試合になる。その中でプレーすれば成長にもつながる。レベルは高いと思うけど、僕たちだって決して低くない。どれだけやれるかより、どうやったら勝てるかを考えないといけない。しっかりやれば対応できる。守備でも攻撃でも、今までやってきたものを出したい」
―01年のサンドニでの試合は足を滑らす日本の選手が続出して0-5で惨敗したが?
「ピッチはお互いのこと。欧州のこの時期は雨が多いし、滑らないことが何よりの対策になる」

●DF酒井高徳(シュツットガルト)
―追加招集の連絡はいつ受けた?
「昨日連絡をもらった。ビックリしたけど、近かったので。昨日も今朝も、チームで練習してきた。コンディションはいいし、体は動いている」
―明日はフランス戦だが?
「見るだけでも勉強になるし、見て学ぶことは多い。日本の選手がどれだけできるか、どこが通用するのか。自分としても見てみたい」
―リベリはブンデスリーガでもプレーしているが?
「試合に出ることが一番の経験になる。物怖じすることはないし、海外の選手の怖さは知っている。ドイツでやっていることを生かせれば」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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