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[フットサルW杯2012]ウクライナ戦前日 ミゲル監督「目標は達成したが、満足はしていない」

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 フットサル日本代表は、11日にウクライナ代表と決勝トーナメント1回戦で対戦する。10日は17時からバンコク市内でのトレーニングを予定していたが、急きょ、その予定をキャンセルし、ホテルで体を動かした。9日の練習後には「対戦相手も決まっていますから、しっかりとスカウティングの準備をして、相手を分析したいと思います」と話していたミゲル・ロドリゴ監督は、予定を変更した理由について、選手のコンディションを最優先したと明かす。

「バンコクの交通事情が渋滞することを分かっていました。そして、土曜日ということで、練習場まで片道1時間半以上かかれば、冷房、暑さ、冷房と温度差を感じて、体調を崩す恐れがありました。実際に今朝、星翔太がだるそうで、疲労が顔に出ていました。そこで話を聞いたら、そうだと言っていたので、ドクター、トレーナーと話をして、予定を変更しました」

 対戦相手がウクライナに決まったことも、練習場での前日練習を回避した理由だという。「大会前の親善試合で相手のイメージはできていました。仮にまったく知らない相手との試合になっていたら、よりイメージをしやすいピッチで練習をしたでしょう」と話した。

 ホテルのレクリエーションルームで約1時間、ボールも使ったトレーニングし、その後は旭川で行ったウクライナ戦(3-1)の前半をチームで見て、動きの確認をしたという。日本が押された後半ではなく、前半を見た理由については「良いイメージを持って入ってもらいたかった。グループとしてこうした方が勝てると考えた結果です」と説明している。

 史上初の決勝トーナメント進出を果たしたが、ミゲル監督はベスト8進出にも貪欲な姿勢を見せる。「ウクライナには北海道で勝ちましたが、体調も違う。トップフォームであのときより強さも、スピードもある。難しい拮抗したゲームになると思いますが、勝利への気持ちの強い方が勝つでしょう。目標は達成しましたが、まだ満足していません。ベスト8進出への意欲に燃えています。ベスト8進出は次の大会での目標になると考えていましたが、4年後を先取りするつもり意気込みです」と、さらなる偉業達成を誓っていた。

(取材・文 河合拓)

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