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日本vsオマーン 試合前日の公式会見要旨

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 14日のW杯アジア最終予選でオマーン代表と対戦する日本代表は13日、マスカット市内のホテルで公式記者会見を行い、アルベルト・ザッケローニ監督と主将のMF長谷部誠(ボルフスブルク)が出席した。

以下、会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
―欧州組の合流も直前で、準備期間の短い中での試合だが?
「シングルデーの試合で、しかもアウェー。めずらしい日程でのアウェーの試合になる。全員が集合したのは昨日の夜の遅い時間だった。コンディションを妨げるようなことにはならないようにしていきたい。チームは1か月前にも集まっているし、チームのやることを忘れてはいないと思う。明日の試合でも、チームには信頼を置いている」

―オマーンの気候や15時半というキックオフ時間が与えるデメリットは? また同じことがオマーンにはメリットとなるか?
「試合前なので、どちらにどうかという返事はできない。私にとって初めてのW杯予選。暑いところでのこうした時間の試合は想定できない。気候、気温は唯一の不安材料だが、この気候がどういう影響を与えるのかは、日本だけでなく、オマーンにも言える。日本もオマーンも、持っている力を最大限に出して、良い試合になればいいが、この気候がどう影響するかは想定できない。夜の8時に試合が設定されていれば、また違ったリズムの試合になっていたと思う」

―腰痛の駒野の状態は?
「状態はよくなってきているが、今日の時点では100%ではない。明日の状態を見て(出場の可否を)決めていきたい」

―勝てばW杯出場に王手がかかる試合だが?
「この試合は後半戦の1試合目。しかも(オーストラリアと並んで)2位のチームとの対決。相手は(最終予選で)うちにしか負けていない。2位のチームとの試合ということで、ポイント(勝ち点)にも通常より2倍の意味がある。結果を最重視して臨む。オマーンのホームは難しいピッチ。昨年、(3次予選で)オーストラリアがこの地で負けているし、10月にはヨルダンも負けている。そういった覚悟を持って、明日の試合は簡単ではないが、結果を求めていきたい」

―ブラジル戦の前日練習も公開で、ドーハでの合宿も公開練習だったが、何か変化があったのか?
「特に目的はない。ドーハでは選手が全員そろっていなかった。逆に公開しない理由が見当たらない。非公開のときは選手の集中を保ちたいと思っているし、見せられないことをやっている。見せられるときには積極的に見せていきたいと思っている」

―日本はすでに勝ち点10で、あと4ポイントでW杯出場が決まる。オマーンのホームということで引き分けでもいいという気持ちは?
「W杯出場のラインが何ポイント必要か分からない。選手には『目の前にある試合を大切に戦っていこう』と指示している。オマーンのホームゲームが厳しい戦いになるのはよく分かっている。しかし、勝ちに行きたい、結果を求めたい気持ちは変わらない。後半戦の4試合のうち3試合がアウェーゲーム。その一つを明日の試合で迎える。日本としてはW杯出場を早く決めたいので、明日もそのつもりで臨む」

―中東では初めてのW杯予選。選手やスタッフに伝えたことは?
「全員が集合していなかったので、ここ数日は多くは話してない。今日、全員がそろった段階で中東遠征のいいところや悪いところの情報を出していきたい」

―オマーンの試合を映像で見て、この数か月で成長したと思うか?
「6月に対戦したときもいいチームという印象を持っていた。うちとの試合で苦労を強いられたのは日本が良かったからだと思う。あの試合は日本がいい時間、いいタイミングで得点が入り、オマーンを苦しめた。唯一違うのは、当時は何日前から合宿に入ったか忘れてしまったが、準備期間が短いということ。グループの中で他の試合を見ても、オマーンが一番ピッチに選手をいい形で配置して、いい試合をしている」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―昨日チームに合流して調整も1日しかできないが?
「チームとして集まれる時間は少ないけど、9月、10月にもそれぞれ10日間ほど練習をやっているし、期間もそれほど空いてない。チームとしてやろうとしていることは全然問題ない。コンディションに関しては、それも含めてW杯予選。戦う前から言い訳をするのは好きではないし、個人的にはこういう過密日程も欧州に行ってから経験しているので問題ない」

―クラブで試合に出るようになって迎える代表戦だが? また寒いところから暑いところに来ての試合だが?
「移動や時差の部分では、日本に帰るよりずっと楽。気候はちょっとまだ分からない。今日、試合時間に練習できるので、そこでやってみてから。個人的なことに関しては、(クラブで)試合に出ていることにはいい部分もあるけど、試合に出ている、出ていないに関係なく、やることは変わらない。そこは個人的には気にしていない」

―中東でのアウェーゲームで気を付けるポイントは?
「中東のアウェーの試合が厳しいというのは、過去に自分もプレーして感じている。スタジアムの雰囲気もそうだし、気候もそう。08年(6月)にオマーンでプレーしたときは夏で、気温も50度ぐらいあったし、今回よりきつかった。今回のほうが全然いい。試合前からあまり中東でのアウェーというのを意識しすぎないように、まずは自分たちのサッカーをすることを大前提としてやっていきたい」

(取材・文 西山紘平)

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