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U-18代表再合流の高木大輔「結果を出しながらチームの中で何ができるか」

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 東京ヴェルディのチーム事情によってFW高木大輔(東京Vユース)は3月26日のU-18日本代表候補合宿初日のトレーニングのみ参加して一度離脱したが、3月30日に再合流。4月2日の関西大との練習試合ではチームの先制点を叩きだすなどアピールした。

 今年のユース年代注目のストライカーはすでに東京Vのトップチームに合流し、J2デビューも果たした。それだけに他の高校生選手たちに違いを見せるつもりでいる。「ボクはメンバーだけ見ても(U-20W杯へ出場する)自信があります。U-17のワールドカップとか、プロで出ている選手もいますし、(南野)拓実クンとか、(松本)昌也クンとか、(ハーフナー)ニッキクンとか、(望月)嶺臣クンとかみんなで、もっといい刺激を与えられたらなと思います。自分も(トップチームに合流して)プロでやっているから、ミスとか極力少なくしなければいけない。だからこの中では手本になるというか、ちょっとした違いを見せなければいけない。自分の中ではそう思っている」と力を込めた。

 結果にこだわる。11年U-17W杯ではアルゼンチン戦で先制ゴールを決めて8強進出に貢献。体力が尽きるまで走り続ける守備はチームを勇気づける彼の大きな武器だが、ゴール前で仕事をする部分は清水FW俊幸、ユトレヒトMF善朗の2人の兄にも、誰にも絶対に負けられないと思っている。「決定力。決定機を決めるのがアジアを抜けるところだったり、世界で戦うためには大事。自分でも今一番近いところではプロの世界でもワンチャンスで結果を残せるか残せないかで、試合に出る、出ないのところになってくる。だからそこは求めていかなければいけない」

 関大との練習試合では1ゴール1アシスト。まずは結果を残した。ただ、今後メンバーに選ばれても、選ばれなくても出場機会を得た場所で結果を残していく。「まずはメンバーに残ることをひとつの目標に、呼ばれたら全力で、自分の持っているものを出すだけですし、呼ばれなかったとしてもチームで結果を残す。FWはチームでも、ここでも結果を出せば残れると思う。結果を出しながら、チームの中で何ができるかをボクはいつも考えている」。大舞台での勝負強さにも期待。わずかな出場時間となっても結果を残して、4大会ぶりのU-20W杯を狙う日本を救う存在となる。

(取材・文 吉田太郎)

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