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「運命」「またハーフナーでU-20W杯へ」197cmCBハーフナー・ニッキは兄世代以来の世界切符誓う

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「確か前回、ワールドカップに行った時はボクのお兄ちゃんの年代だったと思う。逆にこういう『運命』なのかなと思っていて、またハーフナーでU-20W杯へ行こうかなとボクの中では思っています」。197cm、82kgの超大型CBハーフナー・ニッキ(名古屋)が兄の日本代表FWハーフナー・マイクも出場した05年大会以来、4大会ぶりとなるU-20W杯出場へ日本を導く。

 カナダで開催された05年のU-20W杯は応援のために現地へ。「凄い熱かったのを覚えている。どの試合でも凄く盛り上がっていましたし、ボクの中でも、『この緊張感の中でよくできているな』ど思っていましたけれど、今の自分の立場だったらそういうのもできるようになった。そういう意味ではボク自身も(当時から)成長したなというのがありますね」。当時はピッチの外から見ていたU-20W杯。今回は自分がピッチの上で大暴れする。

 最大の武器は兄を3cm上回る197cmの高さだ。「一番背が高いですし、ポジション的にもCBなので特に守備メインではクロス(の対応)や前の選手を声で動かすという部分にはこだわってやりたいと思います」と力を込める。まだまだ細身だが、空中戦に絶対の自信を持つDFは背後へのボールの対応で成長。またリーダーのひとりとして、「熱い選手がいっぱいいる」というチームをムードメーカー役としても引っ張るつもりでいる。

 アジアの戦いが簡単なものとは考えていない。「A代表も一番最初にワールドカップに行くという期待がありましたけれど、そんなに簡単には行かない。見たとおり、他のアジアの国も意地やプライドがあるので、日本に対しては凄く気合いを入れてやってくる。日本はそういう存在になってきたけれど、油断をすれば絶対にすぐやられてしまう。でも、3大会行っていないのは、日本にとっては凄く苦しいことなので、日本の名をこのユースの世代でももっと上げないといけないと思います」。U-18代表の一員に名を連ねる「最終ラインのハーフナー」がアジアのライバルたちを封じ込む。

(取材・文 吉田太郎)

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