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原口は一部別メニューも「明日からは大丈夫」と強調

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 中国戦の前半42分、MFチョン・チーの悪質なレイトタックルを受けて古傷の右足首を痛めたFW原口元気(浦和)は23日に行われた練習で10分間ほど行ったミニゲームを回避。それ以外のメニューはすべてこなしながらも、所属の浦和では17歳でプロ契約して以来、別メニュー調整ということがほとんどないだけに周囲を心配させたが、「あれは唯一、ゲーム形式だったので、そこは抜けていろということでした。少し腫れていますが、明日からは全然大丈夫。全部できると思います」ときっぱり言った。

 戦術練習ではサブ組中心で組まれたチームの左サイドに入った。中に切れ込んでいくプレーを見せた場面では、ザッケローニ監督から「そこで中に入るとトップ下の選手が使うスペースがなくなる。まずは深くえぐれ」と指示を受ける場面もあり、多少首をひねるような姿を見せた原口だが、指揮官の教えはしっかり理解している。

「あれはオーストラリアに対しての一つのアイデアだと思います。相手は結構絞ってくると思うので、逆サイドが空いてくるというスカウティングだと思う。コンセプトとしては今までやってきたことを出しつつ、今度はそういう攻めをしようということです」

 ザックジャパンの左サイドには香川真司というとてつもなく大きな存在がいるが、ザッケローニ監督が欲する「サイドではまず開け」というやり方はむしろ原口が得意とする戦術。「サイドに張るのは自分の原点。良さを出せると思う」との自信を胸に、次のチャンスをうかがう。

(取材・文 矢内由美子)
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