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本田「今は失点をとやかく言うより、攻撃の反省をした方がいい」

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[8.14 キリンチャレンジ杯 日本2-4ウルグアイ 宮城ス]

 強豪相手とは言え、守備の脆さは目を覆うばかり。攻撃面では、強固な守備で鳴るウルグアイDFに対して何度もチャンスをつくれていただけに、守備がこれではあまりに残念という試合だった。

 コンフェデ杯からの修正を一切見せられぬまま2-4で試合を終えたザックジャパン。FW本田圭佑(CSKAモスクワ)は厳しい表情を浮かべながらピッチを引き揚げた。

 それでも、ロッカールームから出てきたときはもうサバサバとしていた。失点に関して質問が出ると、「ピンチが失点につながるというのは今に始まったことではない。でも、今は3点、4点と取れなかったことを反省した方が、チームはいい方向にいくのではないかと思う」と、ネガティブな方向に流れそうな空気をぴしゃりと遮断した。

 守備陣をかばう言葉も出た。

「(吉田)麻也や今ちゃん(今野)にしても責任感の強い2人。彼ら自身も反省していると思うし、どうやって失点を減らすかを真剣に考えている。今の自分たちの実力がこれだという事実はしっかり受け止めないといけないけど、ネガティブなことはみなさんも書かないでほしい」

 敗戦の事実は素直に受け止めながらも、必要以上にネガティブな流れになるのは避けたい。その思いがあるからこそ、自身に向けた反省が口を突く。

「僕に関して言えば、もう1ゴールかもう1アシスト。もう一つ仕事をしたかった、枠に入れたかったというのがある」

 最後は、12日の練習でザッケローニ監督との20分間の激論のテーマの一つが自身のポジショニングであったことを明かした本田。瞬間的に軽く笑みを浮かべて「今日のボールを受けた位置と今までの試合の位置とを比較してもらえれば違いが分かると思う」と言い残した。悪い流れを断ち切り、成長曲線を再び描き始めるのはいつになるのか。3週間後にはすぐに次の試合がやって来る。

(取材・文 矢内由美子)

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