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[U-17女子W杯]「選手たちの力です」“日本初の女性監督”が世界一に導く

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[4.4 U-17女子W杯 U-17日本2-0U-17スペイン]

 U-17女子W杯の決勝戦が4日に行われ、U-17日本女子代表(リトルなでしこ)がU-17スペイン女子代表を2-0で下し、大会初制覇を果たした。FIFA所要の国際大会で日本代表が優勝するのは、2011年に女子W杯を制した日本女子代表(なでしこジャパン)以来、2度目の快挙となった。

 JFAによると、試合後、高倉麻子監督は「このような素晴らしい大会で優勝することができて、とても光栄です。選手たちは17歳以下とまだ若く、ほとんどの選手が世界大会は初の経験でした。ゲーム前にはナーバスになっていましたが、試合中は勇気を持って戦ってくれました」と6戦全勝、圧倒Vを飾ったイレブンを称えた。

 歴史の1ページが塗り替わった瞬間だった。高倉監督は世界大会で日本代表を率いる初の女性監督として今大会に臨んでいた。大会前から注目が集まる中での指揮。だが彼女は最高の結果で応えてみせた。JFAの大仁邦彌会長も「はじめての女性監督で世界を制したことは、女性指導者にとってはもちろん、日本の指導者全てにとって大きな自信になると思う」と称えた快挙だ。

「代表カテゴリーでの初の女性監督といろいろなところで言われますが、チームを優勝に導きたいと大会に臨むなかで、特に女性ということではなく、一サッカー人として持っているものを選手たちにぶつけました。選手たちが頑張ってくれて、このタイトルをつかみとることができました。選手たちの力です」

 あくまでも選手たちの力だと話した高倉監督だが、これは未来への第一歩だと強調する。

「優勝はしましたが、選手たちはまだ若く未来があるので、この大会を試金石として今後、伸びていってほしいと思います」

 世界一が第一歩。この考えが継続できれば、なでしこジャパンの未来は明るい。

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