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[AFCフットサル選手権2014]3得点のFP小曽戸「今のチームを止められる相手は、なかなかいない」

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[AFCフットサル選手権2014 GL第1戦 フットサル日本代表12-0フットサル韓国代表 ホーチミン]

 2年前にアジアを制したフットサル日本代表だが、今大会は2年後のコロンビアW杯に向けて、大きくチームが若返った。そんなチームを落ち着かせるのが、2度のW杯も経験しているFP小曽戸允哉(バサジィ)だ。

 チームを落ち着かせる存在だが、プレーはアグレッシブ。大会初戦となった韓国戦では前半6分に前線からのプレスでボールを奪い、ゴールを挙げたのを皮切りに、前半終了間際には集中の切れた相手に対して背後から迫ると、ボールをかっさらい、追加点を記録。さらに後半11分には右サイドから放ったシュートが相手GKのミスを誘い、見事にハットトリックを達成。12-0の大勝の立役者となった。

 日本は圧倒的な力の差を見せつけて、初戦をモノにしたが、ピッチでも落ち着いているベテランは「初戦はいつも難しいので、そういう試合でゼロに抑えて入れたのは、すごく良い入りができたと思います。これを良いスタートにして、次につなげていきたいと思います」と、淡々と試合を振り返った。相手の集中が切れた瞬間を見逃さなかった2点目の得点についても、「相手が油断していたので、『いけるかな?』と思ったらいけたので。運が良かったかなと思います」と冷静だ。

 そんな小曽戸の言葉が熱を帯びたのが、2年前のチームとの比較を聞いたときだった。前回優勝メンバーは6名しかいない。大幅に世代交代をしたチームについて「2年前は、ベテランというか、経験のある選手が多かったので。大事な試合の入り方はうまかったかなと思います」と振り返る。そして、現代表の強みを続けた。「今のチームは勢いっていうのがあると思うので。今日みたいな試合で勢いにのれば、なかなか止められる相手はいないと思いますし、そういう試合ができるように心がけていきたいです」。

 目指すところは、一つしかない。「自分たちの目標は、大会連覇なので。それに向けて精一杯、自分にできることをやっていきたいと思います」と、力強くコメントした。

(取材・文 河合拓)

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