beacon

コンセプトの体得を急ぐ青山「根拠のない自信はある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 激戦区のボランチで生き残り、W杯メンバー入りを果たした日本代表MF青山敏弘(広島)が意欲的にチームコンセプトの習得に取り組んでいる。

 候補合宿を除けば、昨年7月の東アジア杯がA代表初招集。1年足らずの間に「駆け足に、必死に代表のやり方を学んできた」青山にとって、フィジカル強化とチーム戦術の復習を兼ねた今回の鹿児島・指宿合宿は「(コンセプトを)ゆっくり体に染みつけられる」貴重な機会になっている。

「確認したいこと? 全部ですね。一から教えてもらっているのはありがたいし、忘れていたというか、まだ身になっていないことがたくさんあった。一つひとつクリアにできれば、自分も良さも出てくると思う。本大会に向けて、必死に付いていきたい」

 ボランチのポジションでは、代表の常連だったMF細貝萌(ヘルタ・ベルリン)が落選するという驚きもあった。アルベルト・ザッケローニ監督自身、12日のW杯メンバー発表会見で「ボランチを4枚にするか5枚にするかというところで迷った」と語ったとおり、熾烈な競争の中、W杯への切符を勝ち取った。

「そんなに複雑には考えていなくて、自分の良さがこのチームに合っていると思うし、チームのコンセプトどおりにやれば、自分の持ち味である縦パスや裏へのパスもスムーズに数多く出てくると思う。そういう根拠のない自信はあります」

 淡々とした口ぶりにもプライドを見せる青山だが、現在の自分に満足しているわけではない。「自分にとって、この期間はありがたいけど、学ぶ時間がある分、ここから成長して、今の自分ではない自分が1か月後にあるんじゃないかと。戦える準備をして、勝ちに行きたい。道のりは長いけど、そのレベルに到達しないといけない」と、決意を新たにした。

(取材・文 西山紘平)

★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ

TOP