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2次予選グループ1位突破に狙いを定める山口

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 MF山口蛍(ハノーファー)にとって今回はドイツ移籍後初の日本代表合宿。出番のなかったアフガニスタン戦ではベンチから試合の流れや中盤がダイヤモンド型の4-4-2システムをじっくり観察した。

 特に自身がアンカーの位置に入った場合については「相手がああいう戦いをしていたので、そこ(アンカー)に入ったら両SBを高くして、後ろが3枚で、という形になると思う」とイメージを語った。

 今回はブンデスリーガ移籍後初の代表戦でもある。当たりの激しいドイツで感じていることをアジア2次予選の段階でどれだけ生かせるかという点については、「ドイツに行ってそんなにたっていないので何を生かせるかは分からない。まだつかみかけている段階のところなので、もう少し長くいないと…」と手探りの部分もあるが、取材に応じる表情からは欧州で新鮮な毎日を過ごしながら日々吸収している様子が窺える。

 シリアとは昨年10月8日に中立地のオマーンで戦った際に先発し、3-0で勝利を収めているが、前半は選手同士の距離感が悪かったこともあって日本のリズムをつかめなかった。だが今回は日本のホーム。埼玉スタジアムの最高のピッチで日本のリズムをつくっていこうという意気込みは強い。

 加えて、日本はシリア戦を残して2次予選突破が決定したが、シリア戦の結果次第ではグループ2位での突破ということにもなる。山口は、「1位で(最終予選に)いくか2位でいくかは全然違う。勝っていくのと負けていくのでも全然違う。しっかり勝っていきたい」と気を引き締めた。

(取材・文 矢内由美子)

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