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[SBS杯]昌平躍進の立て役者・MF針谷がU-19代表デビュー戦で堂々のプレー、、特長発揮し、攻撃活性化

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[8.11 SBS杯国際ユース第1日 U-19日本代表 0-1 U-19コスタリカ代表 藤枝総合]

 7月下旬から行われた全国高校総体の開幕前までは全国的に無名だったMFが、国際試合で躍動した。年代別日本代表初招集のU-19日本代表MF針谷岳晃(昌平高)はこのコスタリカ戦が年代別代表デビュー戦。後半16分からボランチに入ったMFは「最初のプレーでガッと行けたのがデカかった。それで緊張がほぐれました」と上手く試合に入ると、その後特長であるスキル、判断力の高さを随所で発揮した。

「やっぱみんな自分がフリーとかじゃなくてもサポートとか入ってくれる。そのへんはありがたいです」。周囲の信頼の高さもあってか、投入直後からボールが良く集まっていた針谷は、プレスの厳しい局面では相手をいなしつつ、前を向くとわずかな隙間を縫う縦パスやドリブル突破も披露した。左サイドへポジションを移した終盤には思い切りの良い仕掛けでDF間へ入り込み、FKを獲得。全国高校総体で2試合連続CKでゴールを決めているセットプレーの名手は自らゴールを狙ったが、GKにキャッチされて「コース甘かったのでそれは修正したい」と反省していた。

 それでも、特長である攻撃力を発揮。またフィジカルで上回る相手との競り合いでは細身の身体を上手くボールとの間に入れてカットするなど守備面での健闘も光った。昌平の藤島崇之監督も駆けつけた一戦で針谷は代表チームの関係者やJクラブのスカウトも高く評価するプレー。全国総体2回戦で3連覇を狙った東福岡高を沈める直接CKを決めるなど、初出場校の昌平を全国3位へ導き、大会優秀選手、年代別日本代表に選出された司令塔は一気に注目度を上げてきている。

 U-19日本代表の内山篤監督は代表チームの戦い方などを体感し、刺激を受けてさらに成長することを期待する。SBSカップは14日まで残り2試合。これまで別のステージにいた世代トップ選手たちの日々を、さらなる飛躍へのきっかけにする。


(取材・文 吉田太郎)

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