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長友との出会いに感謝する堂安「自分の弱さに気づかせてもらった」

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トルクメニスタン戦に向けて最終調整するMF堂安律

 すべてが新鮮で、驚きの連続だった。宿舎で連日、DF長友佑都(ガラタサライ)と一緒にジムで体幹トレーニングに励むなど、ピッチ内外で濃密な時間を過ごしているという日本代表MF堂安律(フローニンゲン)。「僕自身、いろんなものを吸収したいと思っているし、あの人とトレーニングすることで自分の弱さに気づかせてもらって、自分も負けず嫌いなので、そういうトレーニングをして悔しくなっている部分もある」と打ち明けた。

 気づかされた「自分の弱さ」とは何か。「体もそうだし、メンタル的なところもそう」と答えた20歳のアタッカーは「考え方とか、頭の中をすべて変えないといけないと思ったし、これからの僕のサッカー人生において、いい出会いというか、本当にいい人に出会えたなと思っている」と、心身両面で大きな衝撃と刺激を受けている。

 毎日、朝食が終わると、堂安から「何時にジムに行きますか?」とメールが来ることを明かした長友は「すごいな、こいつの貪欲さは」と、その向上心の高さを絶賛していた。若手時代にインテルでチームメイトだったブラジル代表MFコウチーニョ(現バルセロナ)、クロアチア代表MFマテオ・コバチッチ(現チェルシー)の名前を挙げ、「能力的には全然劣っていない」と指摘。「彼はビッグクラブに行けるポテンシャルがある。これはお世辞でもなんでもない」と太鼓判を押した。

 こうした長友の言葉に「貪欲というか、言い方は悪いけど、そういう人たちを利用して、のし上がっていきたいと思うし、(長友)佑都くんもオープンな方なので、すごく聞きやすい」と、その野心を隠そうとしない堂安。「僕のこれからのトレーニングがすべて変わるんじゃないかなと思うぐらいの話をさせてもらっている」と、意識改革と肉体改造は着実に進行しつつあるようだ。

(取材・文 西山紘平)

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