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苦悩する北川航也「自分が動きを止めたら合うものも合わない」

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1トップで先発したFW北川航也

[1.13 アジア杯F組第2節 日本1-0オマーン アブダビ]

 不完全燃焼のままピッチをあとにした。右臀部の違和感を再発させ、欠場したFW大迫勇也に代わり1トップで先発した日本代表FW北川航也(清水)だったが、見せ場らしい見せ場のないまま後半12分に交代。周囲とのコンビネーションに課題を残す結果となった。

「なかなか(パスが)欲しいタイミングで出てこなかったり、ボール保持者が出したいときに自分が動いていなかったり……。でもこれをやっていくしか道はない。自分が動きを止めたり、プレーしなくなったら合うものも合わない。継続するところはやめずにやっていきたい」

 何度か最終ラインの背後を取る動きも見せていたが、なかなかボールが来ない。前線でのコンビネーションもあまり見られず、シュートも打てなかった。「動きをやめないことと、質と量を高めるところは次に向けてやっていかないといけない。FWはボールが出てこないと仕事ができない。コミュニケーションというか、もっと合わせる必要がある」と繰り返した。

 コミュニケーションに関しては試合の中でも「今のタイミングでいいよとか、ボールはどこに欲しいとか」周囲の選手と声はかけ合っていたという。「チームメイトがやりやすいようにポジションを取ってプレーするのが自分の特徴。そこは試合の中でやり続けるしかない。でも、自分の要求を強く言うところもこのチームで結果を出すには必要になる」。昨年10月の代表デビューから3か月で5キャップ目。国際Aマッチ2度目の先発で、その思いをあらためて強めていた。

(取材・文 西山紘平)

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