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22歳・23歳・21歳による右SB争いに闘志…菅原由勢「チャンスを生かすも殺すも自分次第」

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日本代表DF菅原由勢

 代表定着、さらにはポジション確保へ鼻息も荒い。ケガのため途中離脱した昨年6月以来の日本代表復帰となったDF菅原由勢(AZ)は「こうした機会をもらえて、最大のチャンスを生かすも殺すも自分次第。それは分かり切っている」と強い決意を口にした。

 DF酒井宏樹(浦和)の招集が見送られた右サイドバックでポジションを争うのは、22歳の菅原と23歳のDF橋岡大樹(シントトロイデン)という東京五輪世代の2人と、パリ五輪世代からの抜擢となった21歳のDF半田陸(G大阪)。若き3人が日本代表の新たな右サイドバックをめぐって練習からアピールを繰り広げている。

 20歳だった20年10月に初招集された菅原は同年10月9日のカメルーン戦に途中出場し、A代表デビューを果たした。しかし、その後は代表定着とはならず、東京五輪メンバーからも落選。昨年6月に約1年ぶりのA代表復帰となったが、ケガのため途中離脱を強いられた。

「(昨年)6月にチャンスをもらったのにケガで行けなくなってすごく悔しかった」。カタールW杯に向けたラストアピールの舞台にも立てず、「(カタールW杯の)ああいう試合を見て、さらに悔しくなったし、それがモチベーションになった。悔しかったけど、それが今につながっている」と力を込める。

 今季のエールディビジでは23試合に出場し、3ゴール6アシストを記録。右サイドバックの主力として数字も残している。ビルドアップでも重要な役割を担うサイドバックというポジションについて「全世界のリーグを見ても一番のハメどころになるし、一番プレスを受けやすい」と指摘する菅原は「そのプレスをかいくぐるというか、違う何かを出さないと、ただの餌食になる」と、攻撃面でも自分の良さを出していくつもりだ。

「監督もいろんなことにトライすると言っているし、いろんなチャレンジができると思う。そこは楽しみにしているし、トライ&エラーは起きると思うけど、試合の中で修正しながらポジティブにできれば」。背番号2を託された22歳はギラギラと目を輝かせた。

(取材・文 西山紘平)

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