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第2次森保J初陣を総括したJFA反町技術委員長「挑戦なくして前進はない」6月も強豪国とマッチメークへ

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反町康治技術委員長(オンライン会議アプリのスクリーンショット)

 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長が6日、技術委員会後のオンライン取材に対応し、3月下旬に行われた日本代表のキリンチャレンジカップ2試合を総括した。南米の強豪2か国との対戦を経て、反町委員長は「しっかりと足元を見つめる良い機会になった」と振り返った。

 日本代表はカタールW杯明け最初の国際試合となった3月のキリンチャレンジ杯でウルグアイに1-1で引き分け、コロンビアに1-2で敗れた。初白星こそ挙げることはできなかったが、反町委員長は「なかなか対戦相手がフィックスできなかった部分もあって、マッチメークを担当する私としては焦ったところもあったが、南米の強豪チームを招くことができて意味のある2試合だったと思っている」と強豪国との実戦機会に手応えを示した。

 試合内容としても「ゲームのインテンシティ自体も8%、相手も8%を超えていたが、理想のゲーム展開だった」と指摘。ビルドアップで新たなトライに取り組んでいる中、「挑戦なくして前進はないわけで、われわれとしてはサポートしていきたい」とした上で「自分たちよりもランクの上のチームなので、そう簡単にうまくいかないと思うが、上々のスタートだったと思う。3年後のW杯を見据えてのスタートとしてはしっかりと足元を見つめる良い機会になった」と前向きに語った。

 また今回の活動から名波浩コーチ、前田遼一コーチが新たに就任。期間中の報道公開練習では名波コーチの指揮のもと、スローイン起点のメニューを取り入れたほか、非公開パートでは両サイドバックが中央に絞ったり、ウイングの内側を攻め上がったりする新たなビルドアップの実装に取り組んだようだ。

 反町委員長は「昨年からとやり方は変わらず、踏襲してやっていると思う。パート、パートで分けて担当をしっかりと練習の中で落とし込んで、選手への意識づけと成長を促している」と述べ、前任の横内昭展コーチ、上野優作コーチと同様の分業制に着目。その上で「コミュニケーションもしっかりと取れているし、選手も納得した形でやっている。監督・コーチとの関係性は順調な滑り出しと言ってもいい」と語った。

 加えて新たな取り組みについても「詳しいところは山本さん(山本昌邦ナショナルチームダイレクター)に委ねているのでわからないが、その色が出てきて当然だと思っている。さっきも言ったが挑戦なくして前進はない。どんどんチャレンジしていくことが今の日本には必要。(ビルドアップは)W杯を終えての課題の一つだったので、そこに着手されているのは森保監督の思惑通りに物事は進んでいるんじゃないかと思う」と前向きに述べた。

 日本代表の次の活動は6月のキリンチャレンジカップ2試合。マッチメークは「いつも通り難航しています」としつつ、「6月も国内での活動の予定なので、日本に来ていただけるチームの中で極力強い相手をリクエストされている。頑張っていかないといけないと思っている」と強豪国との対戦を示唆した。

(取材・文 竹内達也)

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