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松木決勝弾で白星発進のU-20日本代表、日本時間25日早朝の第2戦へ…指揮官、選手が挙げたコロンビア警戒ポイントは

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U-20日本代表がコロンビア戦の前日練習を行った

 U-20日本代表は23日、24日(日本時間25日午前6時)に行われるU-20ワールドカップのグループリーグ第2戦・U-20コロンビア戦に向けた練習を行った。前日の練習ではDFチェイス・アンリが休んでいたが、この日の練習では復帰。21人全員が冒頭15分の公開練習に登場した。

 世界の栄えある舞台でアフリカ王者を撃破してから2日、チームは気持ちを第2戦に集中させている。次の対戦相手はコロンビアだ。第1戦ではイスラエルと相まみえ、後半11分にはPKで先制を許す。しかし同26分に同じくPKで同点に追いつくと、45分にMFグスタボ・プエルタのゴールで逆転に成功。欧州予選準優勝で勢いに乗る初出場国を相手に、粘りの白星スタートを果たした。

 冨樫剛一監督は「やはり南米のチームらしく、勝敗のところでしっかりと自分たちに勝ちを持ってくるという勝負の機微をものすごくわかっている」と分析。南米最終予選を3勝1敗1分で勝ち進んだ実力派を「自分たちの時間であっても、危険な雰囲気は常に漂わせることのできるチーム」と最大限に警戒していた。

 ちょうど一年前、U-19日本代表として参加したモーリスレベロトーナメントでコロンビアと対戦し、1-2で敗戦していた。その試合にも先発していたMF北野颯太(C大阪)は初戦のセネガルと比較。「セネガルほど身体能力は高くないですけど、セネガルよりは足元の技術だったり、クオリティは高い。そこは注意しないといけない」と語る。指揮官も一年前の記憶を遡り「選手たちの印象はできたこともあると。ただ、失点の部分が本当に鋭くて速かった印象と、選手たちにも残っている」と明かした。

 改めてコロンビアの警戒ポイントとして、冨樫監督は「カウンターやショートカウンター、そういう一本で裏返して、日本にないシュートレンジから決めてくる鋭さはある」と挙げる。その上で、指揮官は第2戦のキーポイントを「言える範囲で言えば、自分たちがしっかりとボールを動かしながら、相手のスペースを突いていくことができなければいけないかなと思います」と語った。

 また、対戦相手ではなく自チームにも視点を戻す。初戦勝利に力を注いだため、出場選手は疲弊しているはずだ。「まずはコンディションをいかに100に近く戻していくのかというところと、出ている選手と出ていない選手のコンディションの差をしっかりと縮めていくということがやるべきこと」。第1戦の勝利で奮起したベンチメンバーが、第2戦に起用される可能性も示唆した。

 Cグループはアフリカ王者セネガル、南米の実力派コロンビア、欧州予選準優勝の初出場イスラエルと強豪揃い。冨樫監督も「コロンビア云々というよりも、改めて我がグループは大変だなという風に思いました」と笑みを浮かべる。だが、他会場では韓国がフランスに勝利するなど下馬評を覆す展開も起きており、「本当にW杯という戦いは実力だけではないところも多々ある」と眼を光らせていた。

(取材・文 石川祐介)
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