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GL突破の正念場・イスラエル戦へ…U-20日本代表DF田中隼人「気負いせず、いつも通りに」

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DF田中隼人(柏)

 正念場のグループリーグ第3戦目となる。U-20日本代表DF田中隼人(柏)は、U-20ワールドカップの頂点を目指すべく「勝つしかないですし、負けるとはいっさい思っていない。勝てれば上に進めるチャンスですし、進まないと世界一に絶対なれないので、明日必ず勝って次に進めたいなと思っています」と力を込めた。

 初戦・セネガル戦を白星で飾ったものの、第2戦のコロンビア戦は弱みを付け込まれた。前半30分に先制ゴールを挙げていたが、後半に2失点。ちょうど一年前のモーリスレベロトーナメントと同じスコアとなる1-2で再び敗れた。「去年対戦したときも後半最初の立ち上がりですごく勢いで来ていた。それも後半始まる前に言われて、後半は締めていこうと話していたんですけど、そこで立て続けに突かれてしまっていたので、やっぱりそこのちょっとした甘さもある」。一年前の試合にも出場した田中は、失点の部分を振り返った。

 悔やまれるは2失点目だ。後半8分の1失点目から7分後、再び日本の右サイドで突破を許してゴールを割られた。「全員でちょっとふわっと入ってしまったのが一番の反省点だと思います」。副キャプテンであり、特にコミュニケーションを取らなければいけない立場でもあることから、自責の念は大きい。

 第2戦で勝てば決勝トーナメント進出が決定していたが、敗れたとしてもまだ可能性は残っている。第3戦・イスラエル戦に向けて田中は対戦イメージを語る。「イスラエルはチームとして戦える。ヨーロッパなので上手さもありますし、一人でもはがせますし、色んなことを含めて日本に似ている」。個々の身体能力が高かったセネガル、コロンビアとはまた違う戦い方を予想した。

 負ければおしまいだ。だからこそ空回りしがちだが、田中は冷静。「前回勝って突破を決めたかったというのは率直な思い」と本音をのぞかせながらも「シンプルに明日勝てばいいという状況なので、あんまり気負いせずに、いつも通りやっていこうかなと思っています」。先を見すぎず、目の前の試合に集中しているようだ。

(取材・文 石川祐介)
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