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苦闘続く中でも「毎日1秒1秒全力で行動」。MF長田叶羽はU-16代表を勝利へ導き、チャンスを掴む

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U-16日本代表のゲーム主将を務めたMF長田叶羽(G大阪ユース)

[5.31 U-16インターナショナルドリームカップ第1戦 U-16日本代表 1-2 U-16アメリカ代表 Jヴィレッジスタジアム]

「勝たないといけない試合を、負けるべくして負けたと思います」。U-16日本代表のゲーム主将を務めたMF長田叶羽(G大阪ユース)は反省の第一声。「最初、相手のエンジンかかっていない状態で自分たちが上回って行こうと話して入って、いい入りはできたと思うんですけれども、そこでチャンスをモノにできなかったというか、もっとチャンスをつくれなかったことで相手に流れが行ったと思います」と首を振った。

 チームが課題として取り組んでいたクロスの本数は向上。だが、長田は「いつもよりは増えていたんですけれども、単純なクロスとかが多かった。ボールサイド3人目で崩してクロス上げたりとか、相手も大きいので単純に上げても跳ね返されるだけなので」と改善点について口にする。苦しい状況で体を張ったり、強引にDFを振り切ったり、局面を変える好パスを出したりしていたリーダーは今後、チームをさらに引っ張ることを誓っていた。

「昔からキャプテンをやらせてもらっているので、チームを引っ張ることは自分の長所というか、得意な部分ではあるのでチーム全員を引っ張れるようにしたい」。今大会、3人だけ招集されている07年早生まれの一人。中でも経験値豊富なMFはチームを勝利に導き、自身もアピールする意気込みだ。

「U-17のワールドカップが今年あるので、そこに選ばれるように個人としてボランチで点に絡んだりとか、守備のところで最後身体張るとか両方のPAで仕事できるようなボランチになっていきたい」と力を込める。

 所属するG大阪ユースは昨年のプレミアリーグWESTで最下位に終わり、プリンスリーグ関西1部降格。1年でのプレミアリーグ復帰を目指している新シーズンも、現在2勝1分4敗で8位と波に乗ることができていない。

 だが、苦しい状況でもブレずに上を目指すだけ。代表活動で貴重な経験を得ているMFは、「チームとしてなかなか勝てない日が続いてなかなか苦しいですけれども、個人としてもがき続ければ必ず報われる時が来ると思うので、そこは毎日1秒1秒全力で行動しようと思います」。今回、6月4日までの合宿の1秒1秒も大事に。必ず成長、アピールして活動を終える。


(取材・文 吉田太郎)

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