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岩渕真奈が女子W杯メンバー落選…池田太監督「すべてを総合的に考えた」

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FW岩渕真奈

 7~8月にオーストラリアとニュージーランドで共催される女子ワールドカップ(女子W杯)に出場する日本女子代表(なでしこジャパン)のメンバー23人が発表され、3大会連続で女子W杯メンバーに選ばれていたFW岩渕真奈が落選した。

 池田太監督はメンバー発表会見で選考基準について「すべてを総合的に考えた」と指摘。「我々が活動している中でのパフォーマンスや影響。どういったことを示してくれたか。所属チームでの現在の状況。それを踏まえてのW杯での戦い。グループリーグ、その先のシチュエーション。さまざまなことをシミュレーションした中で選手の選考にあたった」と説明した。

 その中で2011年の女子W杯優勝メンバーの一人であり、なでしこジャパンの10番も背負ってきた岩渕が選外となった。報道陣からの質問に「これまでチームを作っていく過程の中で、彼女の持っているなでしこに対する思いやプレーでチームを引き上げてくれて、チームのために動いて戦ってくれた」と感謝を述べた一方、「一つの理由ではなく、代表活動、コンディション、今のチームの状況、さまざまな大会でのシチュエーションを考えて、23人を選ばせてもらった」との言葉を繰り返した。

「彼女だけではなく、このメンバーにこのタイミングで選ばれなかった選手が数多くいる中、この23人以外で成長してくれて、なでしこに力を与えてくれた選手に感謝している。その思いは今でも私の中ではある」と苦渋の決断だったことを明かした。

(取材・文 西山紘平)

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