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圧巻の動き出しからヘディング弾、ボールに背を向ける反転に古橋亨梧「目を切る形になったけど…」

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フリーでヘディングシュートを決めたFW古橋亨梧

 15日のエルサルバドル戦(○6-0)から一夜明け、絶妙な動き出しからヘディングシュートを決めた日本代表FW古橋亨梧(セルティック)が、改めて得点シーンを振り返った。

 後半28分、左サイドから右サイドのMF相馬勇紀にまでボールが展開されると、ボックス内で相手センターバックの前にポジションを取っていた古橋はクルリと反転。体をひるがえしてDFの視野から消え、完全にフリーの状態から相馬のクロスに頭で合わせた。

「この1年、より相手のセンターバックを外すことを意識してやっていた。(得点シーンは)ファーに逃げてというのは意識していたし、(ボールから)目を切った形になったけど、それでもタイミングは合っていた」

 FWにとってDFの逆を取る駆け引きは必須のテクニックではあるが、クロスを上げる味方やボールからも目を切る動きは特異と言える。「背中にセンターバックがいた。ボールを見ながらでもできたけど、(相手のDFが)ボールウォッチャーになるというのは聞いていたし、そこを利用して反転した」と胸を張った。

「意識してやり続けた結果、無意識にできるようになった。センターバックの逆を突くのは練習から好きで、駆け引きをやっている。それでボールが来なくてもスペースが生まれるし、昨日も何本かセンターバックを外してフリーになった。ボールが来れば決めれると確信していた」

 セルティックで今季公式戦34ゴールという驚異的な記録を残したのもうなずける動き出しのクオリティーだった。「たまにいろんなFWのゴールシーンを見る。目で見て、脳に入れて、たまに意識しながらやって、それが自然にできるようになった。無意識に体が反応した」。日本が世界に誇るストライカーは事も無げに言った。

(取材・文 西山紘平)

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