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世界切符、アジア王者へ向けた戦いが17日スタート。U-17日本代表は「団結して最後まで戦う」

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U-17日本代表はウズベキスタンとの初戦へ向けて前日練習を実施

 16日、AFC U17アジアカップの初戦を前日に控えたU-17日本代表はバンコク市内で最後のトレーニングを実施した。守備対応やセットプレーの最終確認やゲーム形式の練習を通じて攻守のポイントも整理。U-17ウズベキスタン代表との初戦に備えた。

 国内での準備合宿時点では負傷明けであったり、全国高校総体予選の連戦直後でコンディションに難のあった選手たちも「だいぶ戻ってきてくれた」(森山佳郎監督)と状態も回復。「全員で戦える」と指揮官も手応えを感じている様子だった。

 ウズベキスタンは昨年8月に対戦済み。小杉啓太主将(湘南U-18)が「0-3で敗れて悔しい気持ちを味わったので、借りを返す気持ちで試合に入ります」と語ったように、当時の出場メンバーには特に並々ならぬ思いがある。森山監督の不在やコンディション不良など多くの「言い訳材料」もあった試合だが、指揮官は敗戦直後からあえて厳しい結果に終わった部分にフォーカスし、選手たちの成長を促してきた。その成果が問われることにもなる。

 相手の強みを肌で感じたのは好材料の部分もあり、「ロングボールをどんどん入れてくる」(小杉)、「直線的にボールを奪いに来て、奪ったらそのままゴールに向かってくる」(森山監督)相手にどう戦うかは日本が国際舞台を勝ち抜く上でも重要なテーマと言える。

 そしてもちろん、「何も起こらないことはないのがアジアの戦い」(森山監督)である。この点も選手たちは意識している。小杉は「想定外のことが起きたとき、自分たちが悪い流れに陥ったときにどの方向を向いて戦うかをしっかり共有したい」と強調する。

「アジアチャンピオンになるためには、チームがバラけてしまうようではいけない。しっかり団結して最後まで戦うことは意識していきたい」(小杉)

 世界切符とアジア王者へ向け、代表チームとしての団結は一つの大きなポイントとなる。ただ、この点についても指揮官には手応えがある様子だった。

「(試合の)前々日にスタメンは『これでいくかもね』というのは選手たちに伝えた。そこで行った紅白戦で反対側の選手たちが目立ってくれた。これは良い状態の証拠。ここで反対側のチームで目立った選手が途中交代で活躍して2戦目はスタメンで出る。きっとそうなっていくと思うし、代表はそういう場なんだということを戦いながら学んでくれればと思っている」(森山監督)

 最初の決戦はタイのラジャマンガラ国立競技場を舞台に、日本時間の17日19時から行われる。DAZNでも生中継が行われる若き日本代表にとっての大切な国際舞台。観ておいて損はない、熱い戦いになることだろう。

(取材・文 川端暁彦)
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