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ANA機体工場に“サプライズ登場”した三笘薫「思った以上に皆さん硬直されていた(笑)」

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日本代表MF三笘薫(ブライトン)とANAの井上慎一代表取締役社長

 日本代表MF三笘薫(ブライトン)が28日、全日本空輸株式会社(ANA)とのスポンサー契約発表記者会に出席し、「飛行機の魅力、ANAの魅力、ワクワクを届けられるように頑張っていきます」とあいさつした。

 ANAは今年2月、日本サッカー協会(JFA)とメジャーパートナー契約を締結しており、これに引き続いてサッカー界での大型契約。三笘とANAはすでに今月1日付で契約を結んでおり、契約期間は来年9月末までの約1年契約だという。

 28日には東京都内のANA機体工場内で記者会見を開催。ANAの井上慎一代表取締役社長が社員のメッセージ入りボール、三笘は自身のサイン入りスパイクを互いに贈呈し合った。

 記者会見で井上社長はANAの経営ビジョン「ワクワクで満たされる世界を」になぞらえて「三笘選手にオファーした理由は、まさにこの『ワクワク』にあります。三笘選手はまさにワクワクを体現するシンボルだからです」と熱意をアピール。三笘の「努力を続けて夢を叶える力」「諦めない力」に感銘を受けていると明かした。

 とくに井上社長は「諦めない力」の代表例として、カタールW杯スペイン戦で逆転弾を生み出した“三笘の1ミリ”に言及。スイス・ジュネーブで試合の行方を見守っていたといい、「外国の方が50人くらいいたでしょうか。あの熱狂ぶりはワールドクラスでした」と当時の興奮を振り返った。

 さらに井上社長は「三笘の1ミリにあやかって考えてみました」としつつ、「ANAの1ミリ」という新たなワードも提唱。「絶対的な安全のために、そして、お客様の笑顔のために何ができるのか、ギリギリの瞬間まで食らいつきます。三笘選手、いかがでしょうか?」と話すと、三笘は親指を立てて笑顔を見せていた。

 今後、三笘は長距離移動時などのサポートをANAから受ける予定。「現在は特に日本からイギリスの移動が多いので、試合を計算した時差の調整や、睡眠を取ったり、機内でリラックスするのがメインになっていますが、これからさらに緻密に連携を図っていって、よりパフォーマンスがよくなるようなサポートを受けられればと思っています」と話した。

 またANAの井上社長は「三笘選手の著書にも書かれている“バックキャストで考える”という方針で対応していきたい」と『VISION 夢を叶える逆算思考』の思考法を紹介。「三笘選手がその試合でベストのコンディションになるように、こういう時に何を求められるかといったことを踏まえながら、世界3位の品質(英国SKYTRAX社のランキング)や、政府専用機のオペレーションもしているので、知見を全て投入して、三笘選手にピッチの上でベストなパフォーマンスをしてもらえるようにサービスを提供したい」と意気込んだ。

 なお、記者会見にはANA社員・グループ会社社員100人も出席。当日まで契約選手は明かされておらず、「ビッグサプライズ」(井上社長)だったという。

 社員との対面シーンを振り返った三笘は「思った以上にみなさん硬直されていた。どう反応すればいいのかなという感じ。盛大だったというわけではないです」と自虐気味に苦笑い。井上社長は「あまりの衝撃でみんな凍りついていました。いまようやくじわじわと三笘さんが本当に来られたんだと思っているところです」とフォローしていた。







(取材・文 竹内達也)

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