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U23アジア杯予選直後のアジア大会でJリーガー11人、海外組2人を選出…大岩監督「大学生だけとは考えていなかった」

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アジア大会メンバーに選出されたMF佐藤恵允(ブレーメン)

 U23アジアカップ予選の直後に行われるアジア競技大会は、当初大学生を中心としたメンバーになると言われたが、22人中Jリーガーが11人、海外組が2人、大学生が9人という構成になった。大岩剛監督は「いろんな要因があった。登録の期間が関わってきた」とその理由を明かした。

 U23アジア杯予選では9月6日から中2日の3連戦で勝ち上がると、来年4月にカタールで行われる本戦に出場できる。さらに3位まで入ればパリオリンピック出場が決定する。一方、中国で行われるアジア大会は22年開催の予定がコロナ禍で一年延期。日本は9月20日からのグループリーグ2試合でU-24カタール代表、U-24パレスチナ代表と対戦し、決勝トーナメントで頂点を目指す。

 代表ウィーク中に行われるU23アジア杯予選のメンバー23人とは異なるメンバーでアジア大会に臨む。大岩監督は「連続で大会に臨むという難しい状況ではありますが、そういう中でベストとなるようなメンバーを招集をお願いして了承を得た」と語る。「このチームでしっかりと優勝を目指す。厳しい日程であるが、チーム力を発揮した上で臨む大会にしたい」と意欲を見せた。

 招集されたメンバーの中には、海外組のMF松岡大起(グレミオ)、MF佐藤恵允(ブレーメン)といった名前も挙がった。指揮官は「彼らもU23アジア杯予選のラージグループに入っていた」と明かしつつ「われわれのスタンスとしては優勝を目指す」とアジア大会での目標を掲げる。その上で、海外組2選手に「いままでの活動でも数多く参加してくれて、グループのやり方、役割を選手たちにつないでくれることを期待している。その姿を見せることで、大会中に一回りも二回りも大きくなるように先頭を走ってほしい」と思いを語った。

 直前のU23アジア杯予選も考慮し、大学生中心のメンバー構成と言われていたアジア大会だが、大岩監督は「大学生だけと言われていたが、それは一切考えていなかった」と否定する。「優勝を目指す上でレベルの高いチームを作りたいと思っていた。いかに優勝に向けて一番レベルの高いチームを、と条件を踏まえた上で今回の選手になった」と強調。「日本代表という責任と自覚を持ってこの大会に臨んでほしい。最前線を走っていくということをしっかりと認識した上でわれわれは臨む」と力を込めた。

・以下、アジア大会のメンバー
■選手
▽GK
1 藤田和輝(栃木)
12 小畑裕馬(仙台)
18 山田大樹(岡山)

▽DF
4 山崎大地(広島)
2 奥田勇斗(桃山学院大)
7 今野息吹(法政大)
5 馬場晴也(札幌)
3 吉田真那斗(鹿屋体育大)
22 関根大輝(拓殖大)
21 根本健太(流通経済大)

▽MF
11 松村優太(鹿島)
6 松岡大起(グレミオ)
13 佐藤恵允(ブレーメン)
8 重見柾斗(福岡大)
15 谷内田哲平(京都)
16 山内翔(筑波大)
10 西川潤(鳥栖)
14 小見洋太(新潟)
20 角昂志郎(筑波大)
17 日野翔太(拓殖大)

▽FW
9 木村勇大(金沢)
19 熊田直紀(FC東京)

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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