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ケガで辞退のW杯以来の代表復帰…中山雄太に森保監督も「代表の戦力として十分」と期待

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日本代表に復帰したDF中山雄太

 日本代表森保一監督は4日、10月の国際親善試合2試合に臨む代表メンバー26人を発表し、DF中山雄太(ハダースフィールド)がケガのため参加を辞退したカタールW杯以来の代表復帰を果たした。

 昨年11月にアキレス腱断裂の重傷を負い、長期離脱を強いられた中山だが、今季復帰を果たし、直近のリーグ戦は4試合連続で先発を続けている。

 森保監督は「復帰してから、2節前は打撲で途中交代したが、フル出場できている」と指摘。「イングランドのチャンピオンシップというハイインテンシティーな、より高い強度の中でプレーして1試合戦えるだけの体力が戻っているというところを確認したうえで招集した」と、満を持しての第2次森保ジャパン初招集となった。

 所属するハダースフィールドでは4バックのセンターバックや3バックの左センターバック、左ウイングバック、ボランチなどさまざまなポジションでプレーしている中山だが、森保監督は「基本的には左サイドバックで考えている」と明言。そのうえで「ボランチやセンターバック、4バック、3バックでも複数のポジションをこなせると思うので、オプションとして試すことになれば違うポジションでも試したい」とした。

 代表の左サイドバックではカタールW杯後、DFバングーナガンデ佳史扶やDF森下龍矢ら初招集組も起用されてきたが、定着には至っていない。カタールW杯前からDF長友佑都と熾烈なポジション争いを演じ、ケガがなければW杯でも主力となっていたはずの中山の復帰はW杯予選、アジア杯を控える森保ジャパンにとっても追い風となるのは間違いない。

 指揮官は「今後の戦いにおいても、彼がケガの前に見せてくれていたパフォーマンスを考えれば、代表の戦力として十分に考えられると思う。現在の彼が持っている、彼が出せるパフォーマンスを所属チームと代表の戦術の違いの中でどう表現してくれるかを見ていきたい」と期待を寄せた。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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