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9月にA代表デビュー、ELではサラーと対峙した町田浩樹「すごく刺激的な試合だった」

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DF町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)

 DF町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)は9月のキリンチャレンジカップ・トルコ戦(○4-2)で先発出場し、日本代表デビューを果たした。初出場には「そこまで感慨深さはなかった」というが、「ベルギーでプレーしている身としては、現地でお世話になった方も見に来てくださっていたのでベルギーでデビューできたのは個人的に嬉しかった」と心境を語った。

 しかし、パフォーマンス面ではさらなるレベルアップの必要性を感じる試合になったという。

「比較的緊張せずにリラックスして入れたけど、全体を通して攻撃面では安パイなプレーを選択していた」と攻撃面を振り返った町田は10月シリーズに向けて「今回は2回目ということで失敗を恐れずにチャレンジしたプレーをしたい」と意気込みをアピール。「また結果的に2失点しているのでディフェンスとしては全然満足していないし、今回はしっかりとゼロで抑えられるようにしたい」と守備面の向上も誓った。

 今月5日にはUEFAヨーロッパリーグ(EL)でリバプールと対戦し、敵地アンフィールドのピッチにも立った。この一戦では前半にFWモハメド・サラーとマッチアップしていたが、町田にとって大きな刺激を受ける経験になったようだ。

「一瞬でも気を抜いたら裏をやられるし、そこにしっかりパスも出てくるという緊迫感のあるゲームができたのは良かった。あのレベルを常にスタンダードにしないといけないと実感した」

「ボールを持ってからというより、少しでもボールウォッチャーになったら裏に走ってくるし、動き出すタイミングというのはすごいなと思った。本当に気を抜いたらやられるという試合だったので、すごく刺激的な試合だった」

 またリバプールでは同じ日本代表のMF遠藤航が先発から45分間プレーしていた。

 町田は「リバプールと対戦して一番感じたのは、自分たちがボールを奪った時にすぐに2、3人に囲まれるというのがすごく多くて、なかなか自分たちの攻撃のターンにできなかったということ。中盤の選手の密集の速さ、トランジションの速さをすごく感じた。その中で航くんはやっていて、そのようなレベルに自分も行かなきゃいけないなと感じた」とモチベーションを燃やしていた。

 日本代表でも9月シリーズはDF冨安健洋、DF板倉滉のCBコンビが圧巻のパフォーマンスを発揮。ハイレベルな争いが待っている。

「トミとかを見ていたら1試合を通しての安定感はまだまだだなと感じるし、守備の面で対峙した相手だけじゃなく、危ないところをカバーできたり、そういう守備範囲の広さをもっともっと広げていかないといけない」

 そう自身の課題を見詰めた町田は「ベルギーリーグでは対人の部分ではだいぶ戦えるようになってきたけど、リバプールのようなヨーロッパでもトップレベルのチームと対戦すると、個の守備の強さはもっと必要だと感じる。そこを基準にしないといけないので、もっと突き詰めてやっていきたい」と高い基準を掲げ、今回の国際親善試合2試合に臨んでいく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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