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2本のFKを振り返った久保建英「誰か壁前に立たせるべきだった」「ボールを一つ前に置いてしまった」

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日本代表MF久保建英(ソシエダ)

[10.17 キリンチャレンジ杯 日本 2-0 チュニジア ノエスタ]

 トップ下での先発起用で2ゴールに絡む活躍を見せた日本代表MF久保建英(ソシエダ)だったが、2つの直接FKを含めたシュートはいずれも不発に終わった。

 久保は前日16日の取材対応で、韓国代表MFイ・ガンインがチュニジアを相手に直接FKを決めていたことを問われ、「僕も今日、前日練習でFKを決めてるので同点かなと思います」と冗談まじりにコメント。「そもそも代表でFKのチャンスがあまりなかった。明日僕にチャンスがあったら蹴りたい」と意欲を燃やしていた。

 有言実行のチャンスは前半12分、FW古橋亨梧(セルティック)がゴール左斜め前でファウルを受けたことで巡ってきた。

 通常は右利きの選手が得意とするコースとあり、まずはDF菅原由勢がフェイクをかけると、遅れて助走を始めた久保が左足を一閃。「もう飛ぶと分かっていたので」とジャンプした壁の足下を抜くところまではプランどおりだったが、ボールはGKに正面で阻まれた。

 試合後、久保はこの場面について「ちょっとコースが甘かった。GKから丸見えだったと思うので誰か壁前に立たせるべきだった」と振り返り、GKのブラインド役として味方選手を配置しなかったことを悔やんだ。

 それでも後半26分、2度目のチャンスがやってきた。ゴール右斜め前でMF伊東純也がファウルを受け、今度は左利きの選手が狙いやすい位置。イ・ガンインが決めていたのと似ている角度であり、久保にとっては「本当に練習と同じコースだった」という。

 それでも左足で放ったキックは壁に当たった。「遠かったので僕がちょっと欲をかいて、一つボールを前に置いてしまって、壁と近くなってしまったかなと」。そう反省した久保は後半23分にも得意なコースからの股抜きシュートが枠外へ。全体のパフォーマンスには手応えを口にしていたが、「点を取れたのでそこはちょっと悔しい」と悔やんだ。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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