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途中出場で感覚を掴んだMF矢田龍之介(清水ユース)。「次」の機会で自分の持ち味を爆発させる

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U-17日本代表MF矢田龍之介(清水ユース、左)がトレーニングで阿部勇樹ロールモデルコーチと競り合う

「強い思いを持って試合に入った」

 U-17ワールドカップ第2戦。仲間たちがU-17アルゼンチン代表を相手に猛反撃を展開するその渦中へ、MF矢田龍之介(清水ユース)が投入されたのは後半38分のこと。時計の針が示す残り時間は7分間だが、アディショナルタイムが10分以上あったため、実際のプレー時間は20分近くあった。

「短い時間でも出たらやってやろうと思っていたし、楽しんでやろうと思っていた」(矢田)

 2試合連続で先発を外れ、思うところがなかったわけではない。アルゼンチン戦の前日練習終了後には、森山佳郎監督とマンツーマンで話し込んでいる姿もあった。「メンバーのこととか練習のこととか話してもらった」(矢田)と鼓舞され、この試合に備えていた。

 結果として同点に追い付くには至らなかったが、「パスでも良いチャレンジがあったし、プレスバックとかでボールを取りきる部分でも良いプレーを出せていたと思う。悪くはなかったと思う」と振り返るパフォーマンス。ボランチとしての個性は確かに表現してみせた。

 もっとも、満足しているわけではない。

「もっともっと、自分からボールを受けて展開してというのを繰り返しながら、もっと得点にも絡んでいくようなプレーをしていきたい」(矢田)

 次のU-17セネガル代表戦で出番を得たら、もっと強い輝きを放つイメージは持っている。

「(セネガルは)とりあえず能力が高いけど、個人任せのところもある。コンビネーションを使って、うまくはがしていきたい」とイメージを膨らませる。アルゼンチン戦で感覚は掴んだ。矢田は「次」の機会で自分の持ち味を爆発させることを狙っていく。

(取材・文 川端暁彦)
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川端暁彦
Text by 川端暁彦

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