beacon

「移動に約1日かかったけど…」追加招集もフライト欠航のアクシデント…渡辺剛は4年ぶりA代表に喜びより安堵

このエントリーをはてなブックマークに追加

追加招集でA代表に約4年ぶりに復帰したDF渡辺剛

 追加招集で約4年ぶりのA代表復帰となった。19年12月のE-1選手権以来の招集で、海外組を含めたフルメンバーでは初参加となる日本代表DF渡辺剛(ゲント)。追加招集の一報は「UEFAカンファレンスリーグでアイスランドに行っていて、帰りの飛行機を降りたときにスタッフから聞いた」という。

 11日に敵地で行われたブレイザブリク戦にフル出場したあとに伝えられた吉報。「疲れていたのもあったけど、うれしい気持ちと、一番はホッとした」と率直な胸の内を明かした。

「結果を出し続ければいつかという気持ちはずっとあって、呼ばれない日も結構長かったけど、どこかのタイミングでいつかという気持ちはあった。まずはチームで結果を出し続けることをやってこられたのがここにつながっていると思う」

 21年12月にFC東京からベルギーのコルトレイクに完全移籍で加入。移籍2年目の22-23シーズンはベルギー・リーグのフィールド選手で唯一、全試合フル出場を果たし、インターセプト数やタックル勝率などでリーグトップの数字を残した。今季よりゲントに完全移籍。順調にステップアップする中でのA代表招集に喜び以上に安堵の方が大きかった。

 帰国の際は搭乗予定のフライトが欠航となるアクシデントにも見舞われた。当初は14日午前に帰国予定だったが、同日夕方に遅れ、練習も間に合わず。チームの全体練習に合流できたのはミャンマー戦前日の15日だった。

 それでも不安はない。「日本に帰って自分を見せられる舞台が用意されたので、あとは見せるだけだなと。移動に約1日かかって、疲れもあるけど、いつもこんな感じで試合しているので大丈夫」。そう強調した渡辺は「ほぼ初招集くらい空いたので、チャレンジャーの気持ちで、失うものはないので全部出せればと思う」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)
●北中米W杯アジア2次予選特集
西山紘平
Text by 西山紘平

TOP