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高温多湿のアウェー戦に守田英正「どこでテンポを上げて、どこで落とすのかがキーになる」

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日本代表MF守田英正(スポルティング)

 連続した長距離移動に伴うコンディション調整を強いられる上、アウェーの環境への適応を迫られるワールドカップ2次予選。試合の中では想定外のことも起こりうるため、重要になるのは状況に応じたゲームコントロールだ。

 日本代表MF守田英正(スポルティング)は21日のシリア戦に向け、「気候的にボールを握っているほうがメンタル面で分があると思っているので、どこのタイミングで行くかがキーポイント。僕はボランチなのでどこでテンポを上げて、どこで落とすのかというのはキーになると思う」と展望を語った。

 そうした考え方の背景には1試合目と2試合目の開催地が異なるW杯予選の難しさがある。

 日本代表は16日に大阪でミャンマー戦を終え、17日午後にサウジアラビア・ジッダに到着。大阪は大半の選手たちが戦う欧州と同様、肌寒い季節が訪れつつあった一方、中東のサウジアラビアは11月でも最高気温30度超。選手たちはあえて長袖のトレーニングウェアで練習に取り組むなど、暑熱順化を進めていた。

 また19日のトレーニング前には、現地では「1年に数回」(JFA関係者)という大雨の予報が国立気象センターから出され、民間防衛局からも「すべての人に注意を払い、その指示に従うよう呼びかけています」という緊急メッセージが発出。結果的には小雨にとどまったが、天気予報は日毎に変化しており、試合の環境は直前まで分からない状況だと言える。

 そうした中、守田も「ミャンマー戦も簡単な試合ではなかったけど、それ以上に気候とかアウェーの移動といった状況があるので、より難しい展開になると予想している」と警戒を欠かさない。自身はミャンマー戦に後半途中から出場しており、連戦での出番となるが、「試合までにいい準備ができれば」と調整を進めている。

 また日本がボールを握る展開の場合、リスクマネジメントも肝要だ。守田は「相手が引いてきたからと同じ枚数を前にかけたら、失った時にスペースに晒されるので、そういうリスク管理だったり、攻撃の仕方、タイミングみたいなものが重要」と想定を進め、盤石のゲームコントロールを担っていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
竹内達也
Text by 竹内達也

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