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森保監督がシリア戦前日会見「何人かの選手を入れ替えたい」初戦温存の久保、遠藤ら先発へ

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森保一監督

 日本代表は21日、サウジアラビア・ジッダのプリンス・アブドゥラー・アルファイサル・スタジアムで行われる北中米ワールドカップアジア2次予選の第2戦でシリア代表と対戦する。森保一監督が20日、ジッダ市内のホテルで前日会見を行い、ミャンマー戦から「何人かの選手を入れ替えたい」と起用方針を述べた。

 5-0で勝利した16日のミャンマー戦では中心選手のMF遠藤航(シュツットガルト)、MF伊東純也(スタッド・ランス)、DF伊藤洋輝(シュツットガルト)、DF菅原由勢(AZ)、MF久保建英(ソシエダ)を起用せずに温存。DF冨安健洋(アーセナル)もコンディション調整のためベンチ外に回しており、いずれも状態に問題がなければシリア戦で先発するとみられる。

 ボランチで途中出場のMF守田英正(スポルティング)も先発が濃厚で、起用方針が分かれそうなのは左サイドハーフだ。ミャンマー戦では唯一の本職だったMF相馬勇紀(カサピア)がフル出場しており、長距離移動を踏まえると入れ替えは必至。19日のクロス練習で一貫して左サイド起用だったFW浅野拓磨(ボーフム)が有力で、浅野が1トップ起用される場合、MF南野拓実(モナコ)の連続先発もあり得る。

 一方、森保監督は「ミャンマー戦でプレーしてくれた選手は非常にいい個々、チームのパフォーマンスを見せてくれていたので、シリア戦にどういうメンバー構成で行くかは非常に悩む」とも話した。浅野が左サイドに回るのであれば、ミャンマー戦でハットトリックのFW上田綺世(フェイエノールト)の連続先発が濃厚。またミャンマー戦はハーフタイムで交代となったDF谷口彰悟(アルラーヤン)、正GK争いを一歩リードしている大迫敬介(広島)も引き続き先発する可能性が高そうだ。

 森保監督は現状の選手層について「我々はそのままミャンマー戦の先発メンバーでいくこともできれば、大幅に変更して戦うこともできる。選手たちが日常から所属チームで戦い、非常に良いパフォーマンスを見せてくれていて、戦力となるところを示してくれている。固定もできれば、選手も代えながらも戦えるのは強みであり、選手たちの日頃の努力に敬意を表したい」と話した。

 また現地メディアからも、直近の試合で選手を大幅に入れ替えていることに関する質問が上がり、指揮官は「日本代表の勝利と日本サッカー発展のためにと原則をもってチームを作っている。日本には育成からいい選手をつないできていただいているので、できるだけ幅を広げて、より高い頂点、強いチームを作っていきたいと思っている中、選手を入れ替えながら戦わせていただいている」と返答。「明日の試合に関しては公式戦なので、何かを試すということでなく、ベストなメンバーを揃えて戦いに挑みたい」と述べつつ、「ベストと言いながらも常に選手のコンディション、置かれた状況を見て起用しないといけない」と付け加えた。

 対戦相手のシリアはFIFAランキング92位。18位の日本にとっては格下だが、シリアは第1戦の北朝鮮戦もホームで戦っているため、コンディション面では相手が優位となる。また午後5時45分キックオフのため、天候次第では暑さや湿気への対応も急務。森保監督は「非常にタフで厳しい試合になると思うが、選手・スタッフも勝利に向けて与えられた時間で最善の準備をしてくれている。明日の試合も勝利をつかみ取れるよう、チーム一丸となって、厳しい戦いを覚悟し、タフに戦い抜きたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集
竹内達也
Text by 竹内達也

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