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カタールW杯後の選外経て返り咲いた南野拓実「この段階ではアジア杯に向けたサバイバルの途中」

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日本代表MF南野拓実(モナコ)

 元日に控える「TOYO TIRES CUP 2024」のタイ戦は、来年1〜2月のアジアカップ前最後の国際Aマッチ。日本代表MF南野拓実(モナコ)は「常にチャレンジャーの気持ちだし、この段階ではアジア杯に向けたサバイバルの途中。自分がいい状態だということを監督にしっかりアピールしたい」と意気込みを語った。

 ロシアW杯後から日本代表に定着した南野は、前回2019年アジア杯の中心メンバー。グループリーグから接戦を勝ち進み、準決勝ではイランに3-0の完勝を演じたが、決勝でカタールに敗れた悔しさが記憶に残る。

 南野は「優勝しないと意味ない大会だなというのは覚えている。僕たちは決勝で負けたけど、日本がアジア杯で求められているのは優勝なんだなということを強く感じた大会だった」と振り返る。

 前回のアジア杯後も長らく日本代表の主力を担い続けた南野だが、昨年末のカタールW杯では無念のレギュラー落ち。決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦では、途中出場で迎えたPK戦で1人目のキッカーを担い、痛恨の失敗に終わった。

「W杯はサッカー人生で一番悔しかった出来事の一つ。4年後のW杯に向けてそこに立っていられるようにチームでいいプレーしていこうと思っていた」。そうして奮起した結果、今季は所属先のモナコで完全復活。カタールW杯後は3月、6月、9月と3回続けて落選を経験したが、今季5ゴール4アシストの活躍で返り咲きを果たし、10月からは3回続けて招集されている。

 良い手応えは代表の舞台でも変わらず発揮していく構えだ。「モナコでは去年と違って試合を決める選手としての責任感を持ってピッチに立っているし、それが自信となって表れている。気持ちの部分でも昨季とは違うものがあるし、代表での立場もW杯後に一新して、そこでもまた選んでもらっているので、そういうチャレンジャーの気持ちと自信は昨季と違う。それをうまく継続していければ」。ひと回り大きくなった姿でアジアタイトルに再挑戦する。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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