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「何が起こるか分からないのがアジア」と警戒するGK鈴木彩艶、PKはU23アジア杯で止めた実績も

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日本代表GK鈴木彩艶

 自身初のアジア杯に向けて士気を高めた。日本代表GK鈴木彩艶(シントトロイデン)がカタール入りから7日目の11日に報道陣の取材に応じ、「コンディションもいいですし、ここに来て数日練習していますから気候にも慣れています。いい準備ができていると思います」と落ち着いた表情で語った。

 14日に行われるグループリーグ初戦のベトナム戦が近づき、アジア特有の注意点について整理を進めている様子だ。優勝した2011年大会も日本は不可解なPKの判定などに直面しており、「その大会からの進歩という面ではVARが入っているので、選手としても落ち着いてプレーできる部分もあると思う」と不安を見せない彩艶だが、「ただ、何が起こるか分からないと言われているのがアジア。チームとしてもフラストレーションをためないように戦うことが大事かなと思う」と表情を引き締めた。

 万が一、PKとなっても自信はある。試合経験がまださほど多くないだけに公式戦でPKを経験した回数は少ないが、「PKは自分なりのやり方がある。メンタルの部分が大事」と語っており、準備はできている。実際、22年6月3日にウズベキスタンで行われたU23アジア杯グループリーグ初戦のUAE戦では、1-1で迎えた後半25分にPKをストップ。彩艶のビッグセーブでピンチを逃れた日本はその後、FW細谷真大のゴールで2-1の勝利を収めて白星発進に成功した。

 すでに映像を観たというベトナムについては「過去の試合を見ても意外とつないでくるサッカーをしていた。でも一番はアジアの大会というと、裏への一発や事故。チームの中でも気をつけようと話している」。攻撃の時間が長くなることも予想される中、集中力を保つことが一つカギになりそうだ。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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