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監督の指名制でも…PK戦キッカーに手を挙げる遠藤航「蹴りたいという意思は伝えた。みんなそれぞれ話していると思う」

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日本代表MF遠藤航

 FIFAランキングでアジア最高位の17位に付ける日本代表はアジアカップ準々決勝で、アジア2番目の21位に付けるイラン代表と対戦する。過去の対戦成績を見ても6勝5分6敗の五分。実力は拮抗している。

 MF遠藤航はイランとの対戦に向け、「試合の入りが大事になる」としたうえで、イランが決勝トーナメント1回戦のシリア戦で延長含めて120分間を戦い、PK戦を含めて疲労度が日本より高いとみられることを踏まえ、「90分、120分戦うことを考えていく中で、時間が経つにつれて自分たちのアドバンテージが大きくなっていくと思う」と指摘。PK戦になった場合には「最終的に順番は監督が決めるのかなと思っている。僕はもちろん蹴りたいという意思を伝えている」と語った。

 カタールW杯の決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦ではPK戦までもつれた結果、日本がPK1-3で敗れることになったが、キッカーが森保一監督の指名ではなく、選手の挙手制だったことも議論を呼んだ。森保監督はバーレーン戦(○3-1)前の会見で「結果で選手に責任を負わせてしまうので、私が決めるということは選択肢として、優先順位を高く持っておきたい」と語っており、今回は指揮官が決めることになりそうだ。

 日本代表の選手たちはカタールW杯以降、個々でPKに対して意識を高く持って取り組んできた。今回のアジア杯前も年末の事前合宿からPK練習を行っており、遠藤によれば「蹴りたい意思を強く持っている選手は多いと思う。何番目に蹴りたいかはみんなそれぞれ(監督に)話していると思う」という。

 遠藤自身、カタールW杯では5番目のキッカーとして準備していたものの、4番手のDF吉田麻也が止められた時点で日本の敗退が決まり、出番なく終わっていた。「僕もキッカーは務めたいと思う。最終的には監督が決めて、自分はその出番が回ってくればしっかり決めるだけ」と意気込んでいた。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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